李克強総理:環境保護法は最後の切り札

 

中国の李克強総理は15日に北京で、「環境保護省などの部門はきちんと責任を果たさなければならない。効果のない取り組み、または真剣に取り組んでいない作業に対しても問責するほか、汚職するものや職責を果たさないものに対して法に基づいて責任を追及しなければならない。環境保護法の執行は単なる飾りではなくて、最後の切り札だ」と語った。  

第12期全国人民代表大会(全人代)第3回会議が閉幕した後に行われた記者会見で、李首相は中国の環境汚染の対策に関する記者の質問に答えた。

李総理は「濃霧などの環境汚染を解決するための中国政府の決心は揺るがないものであり、環境汚染の対応に大いに力を入れている。しかし、これまでの効果は人々の期待にまだまだ応えられていない」と指摘したうえで、「今年の要は新しい環境保護法を厳格に執行することだ。関連法規に違反する企業に対しては、どんな企業であろうと、法に基づいてその責任を追及していく。無断で排出するような企業には計り知れないほど大きな代償を払ってもらう」と述べた。

また、李総理は「環境保護法の執行部門に対して、能力強化などを含む体制整備に力を入れていく一方、法の執行への妨害や法の適用範囲外での権力施行を許さない」と強調した。(Katsu、高橋敬)

 

中国国際放送局日本語部より 2015年3月15日

 

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