習近平国家主席がロシアの戦勝70周年式典に出席へ 3カ国歴訪も

 

習近平国家主席は7日から12日まで、ロシアで行われる第二次世界大戦勝利70周年の記念式典に出席し、ロシアとカザフスタン、ベラルーシを公式訪問する。新華網が伝えた。

習主席の今回の欧州・アジア歴訪は大きな意義を持つものとなる。国連安保理の常任理事国と第二次世界大戦の戦勝国として、国際社会とともに、第二次世界大戦の勝利の成果を守り、世界の平和を防衛するという中国とロシアの決心と自信を示す機会となる。さらに中国と訪問先3カ国との互いに利益のある協力を深め、欧州・アジア地域におけるシルクロード経済ベルトの建設推進に新たな動力を与え、地域の発展に新たなチャンスをもたらすものともなる。

歴史を振り返り、未来を切り開く

今年は、世界反ファシズム戦争と中国人民抗日戦争の勝利70周年の年に当たる。中国とロシアは、第二次世界大戦のアジアと欧州の主戦場であり、世界反ファシズム戦争の勝利に大きく貢献した。両国はこれを機に、一連の祝賀活動を共同開催することを決定した。相手国による祝賀・記念活動への両国首脳の相互出席も予定されている。歴史を銘記し、犠牲者に思いを寄せ、平和を守り、未来を切り開くために重要な意義を持つ活動となる。

習主席は訪問期間中、ロシアの大祖国防衛戦争勝利70周年記念式典に出席し、ロシアとベラルーシの第二次世界大戦の元戦士と面会し、ベラルーシでは祖国防衛戦争歴史博物館を参観する。

中国の元駐ベラルーシ大使の于振起氏は、「中国とロシア、ベラルーシはいずれも、反ファシズム戦争の戦勝国だ。勝利を祝うことは、歴史を鑑(かがみ)とし、未来を切り開くためであり、これは、勝利のために巨大な代価を払った人民の共同の願望である」と語る。

記念活動を開催して第二次世界大戦の歴史を銘記し、戦争が人類にもたらした深刻な災難を忘れないようにするのは、悲劇の再演を防ぎ、平和の永続を確保するためである。第二次世界大戦の歴史の記憶を呼び起こすのは、第二次世界大戦の勝利の成果と世界の公平・正義をともに守り、歴史認識と戦後国際秩序の維持の問題での逆行を警戒・阻止しなければならないと、国際社会に呼びかけるためである。

中国国際問題研究院欧州アジア研究所の李自国・副所長は、「我々は改めて歴史を振り返り、悲劇の中から教訓を汲み取り、勝利の中から力を汲み取ることによって、軍国主義とファシズムの粉飾と復活の傾向に警戒しなければならない」と指摘する。

 

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