習近平国家主席がロシアの戦勝70周年式典に出席へ 3カ国歴訪も

 

協力を深め、相互の利益をはかる

ロシア・ベラルーシ・カザフスタンの3カ国は、欧州・アジア地域の重要な国であり、いずれも対中関係の発展を外交の優先方向とみなしている。中国とこれら3カ国の政治的な相互信頼の水準は高く、各国の核心利益と重大な関心事について互いに支持を表明している。国際問題に対する見方の一致度も高く、多国間のメカニズムと国際舞台での協力はますます高まっている。

中国とロシアは互いに最大の隣国であり、政府首脳や各部門間の定期的な会合のメカニズムなど比較的整った協力の仕組みを構築している。中露両国の元首はここ2年余りで8回にわたって会談し、両国の全面的な戦略協力パートナーシップの発展のために戦略的な指導とトップダウンの計画を行い、両国関係を新たな発展段階へと推し進めてきた。

経済・貿易を例に取ると、中国が5年連続でロシア最大の貿易相手国となるなど、双方の経済・貿易関係の相互補完性は十分に体現されている。両国の貿易額は2014年、前年比6.8%増の952.8億ドルに達した。両国の経済・貿易協力は今年も着実な成長を保ち、両国元首が取り決めた貿易額1000億ドルの目標が実現されるものと見込まれている。

中露両国は習主席の訪問期間中、エネルギー・金融・投資・インフラ建設などの分野での一連の重点プロジェクトの協力合意を締結し、次の段階の協力の重点を確定することになっている。ロシア科学アカデミー極東研究所のオストロフスキー副所長は、「政治的な協力の水準の高さから見れば、ロシアと中国の金融・投資などの分野での実務協力にはまだ大きな向上の余地がある」と指摘する。

ベラルーシは、独立国家共同体(CIS)地区における中国の重要な協力パートナーである。2013年に全面的戦略パートナーシップを築いて以来、両国は各分野での協力を加速させ、際立った成果を上げてきた。2014年9月、中国とロシアの政府間協力委員会は第一次会合を開き、同委員会のメカニズムを正式に始動し、両国の実務協力の深化に新たな動力を注ぎ込んだ。

中国とベラルーシの二国間貿易額は2014年、前年比27.3%増の成長を実現した。中国はベラルーシにとって5番目の貿易パートナーであり、アジアでは最大の貿易パートナーである。両国は投資協力でも突破を実現し、中国のベラルーシでの最大の投資プロジェクトとなる「中国・ベラルーシ工業パーク」も昨年、定礎式が行われた。同工業パークは、蘇州工業パークをモデルとし、中国が海外で建設する最大の工業パークの一つとなる。

ベラルーシの各界は、中国の国家元首の14年ぶりの訪問に期待を高めている。ベラルーシ駐中国大使のViktor Burya氏も、「習主席の今回の画期的な訪問は中国とベラルーシの協力に大きな動力を注ぎ込むものとなる」と期待を示している。

 

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