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| 相互理解でわだかまり解消 | ||||
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高原=文 馮進=写真 張頎さん(24)は北京大学日本語科の修士課程で学んでいる。彼女も同世代の中国の若者と同じように、中日戦争という歴史がもたらした日本へのマイナスイメージに向き合わなければならないが、一方、日本アニメが大好きだ。在学中、筑波大学に1年間留学する機会があり、その経験は彼女の日本人と中日関係への認識を新たにさせた。 対日イメージの移り変わり 彼女は中国東北地区のハルビン市で育った。小さい頃、自ら抗日戦争を体験した祖父、祖母からしょっちゅう戦争時代の経験を聞き、「日本鬼子(畜生ども)」が中国人を殺した行為は彼女に日本人に対する反感を抱かせた。中学に入って、張さんの母親が日本で勉強して帰国してから、張さんに日本での見聞をたくさん話した。そのうえ、『千と千尋の神隠し』など日本のアニメ作品が中国で流行し、張さんの対日イメージに変化が起き始めた。「私たち『80後(1980年代生まれ)』『90後(1990年代生まれ)』が小さい頃には、インターネットはまだ普及していなかったため、日本を知る情報ルートは多くではありませんでした。10代になって、パソコン、携帯、インターネットが普及し、日本文化に触れるチャンスが多くなってきました。ですから、私の対日感情は大変複雑でしたよ。嫌いから好きへの変化を経験しましたからね。しかし、今の『00後(2000年代生まれ)』は全く違います。彼らは幼いころからiPADなどを使って、いろいろな情報ルートがあり、最初から周りの世界により豊富な認識を持っています」と、張さんは言った。
大学3年生の時、張さんは一人で日本に留学し、日本人学生と一緒に勉強し、生活し、またドラッグストアでアルバイトしたので、いろんな社会階層の日本人に会えた。これは彼女の心に新しいショックを与えた。「私たち小さいころはだいたい歴史ドラマや大人の話から日本を知って、対日イメージはドラマのシーンや想像にとどまっていました。実際に日本に行って、今の日本の一般人の現実生活を見て、全く違う感じを持つようになりました。例えば、日本人のまじめさ、慎重さ、礼儀正しさは学びがいがあります。それに、彼らの大多数が政治に無関心ということに私は非常に驚きました。生活観がわりに現実的と言ってもいい、着実であると言ってもいい、とにかく、みんな自らの生活をうまく過ごし、それから社会貢献のために微力を尽くしていくと考えているのです。政治に関する空論は自分にとっても社会と国にとってもメリットはないと考えているのでしょう。これは日本人から受けた一番大きな影響です」と、彼女は語った。 尊重しなければ尊重されず 岸悠介さんは張さんが筑波大学に留学した時に知り合った日本の友人で、当時、二人はよく学内の喫茶店で待ち合わせ、岸さんは張さんに日本語を教え、張さんは岸さんに中国語を教えた。今、岸さんは北京大学に留学しており、二人の友情は筑波から北京まで続いている。 自らの経験をまとめて、張さんと岸さんは両国の若者をいろいろな方面で比べている。張さんは、日本人学生の話は婉曲的で曖昧なので、中国人は相手の本当の意思にすぐ反応できないことが多いと感じている。中国人はマクロの概念から話し始めて、具体的な事例を話すが、日本人は細かいところから少しずつ広げていく。その違いによって双方の相互理解が難しくなる。また、中日両国の若者が時事問題、政治問題に無関心なのは同じだと彼女は感じている。
しかし、岸さんは違う意見を持っている。「日本の若者は政治には関心がなく、参加したいとも思っていないようですが、中国人は時事問題、政治問題には強い関心を持っています。私たち日本人も政治に関心を持ち、このような話題を取り上げるべきです」と彼は語った。また、彼は北京大学でヒップホップダンス・クラブに参加し、違う学年の学生と付き合っているが、日本の後輩と先輩のようによそいきの感じはまったくないと言っていた。中国人ははっきり話すので、少し唐突な気がするが、彼らが率直に話しているのだから、彼もなるべく率直に答えるようにしている。 「岸さんとは共通な考えがあります。いわゆる中日友好というのは中国人と日本人の一人一人の友好から始まるものです。皆さんは勝手に相手を嫌いだと言わずに、相手の立場に立って、相手の考え方で問題を考え、自分との違いに対し寛容にすべきです。人を尊重しないと尊重されません。相互理解が深まってこそ人々の心は近づきます」と張さんは語った。
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