南京城壁マップ

 

南京を初めて訪れた人はみな、秦淮河の河畔にそびえる高い城壁に引きつけられるだろう。これは1366年から28年かけて建設された明の城壁で、明の太祖朱元璋が南京を都に定めたことを象徴するランドマークであり、南京ひいては中国の歴史的文化遺産である。

この文化遺産はかつて日本の侵略軍の砲火によって見渡す限り破壊の跡となったが、世界反ファシズム戦争勝利50周年の1995年に、中日両国の友好人士が「中日協力による南京城壁保存修復事業」を発起し、そこから戦争が両国人民にもたらした傷を癒やしてきた。

今年はこの事業が始まって20周年であり、同時に江蘇省人民対外友好協会成立60周年の年でもある。数十年の時の流れの中で、南京ひいては江蘇省各地と日本の間で多くの友好交流と協力が行われてきた。政府と民間の友好の付き合いの中には、数えきれないほどの感動的な物語がある。

今年5月15日、中国人民対外友好協会、中国日本友好協会、江蘇省人民対外友好協会と公益社団法人日中友好協会が共催する「『歴史を銘記し、平和を守り、友好を増進し、共に未来を切り開く』中日協力による南京城壁保存修復事業20周年記念式典」が南京で行われ、中日両国の新旧の友人が一堂に会し、記憶をあたため、未来について語り合った。

 

人民中国インターネット版 2015年8月