第11回北京-東京フォーラムが閉幕 両国の交流に新たな啓発を

 

中国外文局と日本の言論NPOが共同で主催する第11北京-東京フォーラムが25日午前、北京で幕を下ろした。会期2日にわたる会議で、中日両国の各界から出席した500人超の代表は「困難と措置:長期的な健全で安定した中日関係をいかに発展させるか――東アジアの未来と中日両国が果たすべき役割」をテーマに政治・外交、経済・貿易、安全保障、メディア・文化、地方交流などのサブフォーラムで両国が直面する問題や困難について率直な交流を行い、新しい時空条件においていかに協力と交流を展開させるか、中日の戦略的互恵関係をいかに進めるかの面で正しく明快な見解を提供し、会議は円満に成功した。

代表の討論そのものが最も重要な成果

今回のフォーラム前に発表された日程に「中日コンセンサス」の発表があったが、最後に「コンセンサス」が発表されなかったことが関心を集めた。

最後に開かれた記者会見で、主催側の中国外文局の周明偉局長は、「今回のフォーラムでは出席者の数、討論した議題、話題の深さ、双方代表の率直さのどれもが予想を上回り、双方出席者が高く評価した。双方の有識者が自分の意見を率直に述べる場を提供することこそがフォーラムの最も重要な主旨である。今回の会議で代表が討論した内容そのものが最も重要な成果であるため、形式的にし、討論時間を犠牲にしてコンセンサスにまとめる必要はない。この点でも、双方代表は共通認識に達した」と説明した。

今回のフォーラムの3つの特徴

中国国際経済交流センター副理事長の魏建国氏は次のように述べた。「中日コンセンサス」を発表しなかったのは双方の討論過程で矛盾や大きなずれがあったためとの見方もあるが、そうではない。フォーラムの開催、中日民間の友好的発展の促進は双方が完全に一致した観点であり、少しも矛盾はない。コンセンサスを発表したかどうかでフォーラムの成功を決めることはできない。フォーラムが成功したかどうかは、大きな影響力があるか、積極的な役割を果たすかで決まる。今回のフォーラムは次の10年の新しい出発であり、代表の両国の課題に関する討論は高度なものであり、両国の経済・貿易関係の推進、民間交流の促進などの面で実質的な考えが出され、フォーラムは成功といえる。

プラットフォーム役割のより強化を期待

中国外文局の王剛毅副局長は閉幕式で挨拶し、次のように述べた。今回の北京-東京フォーラムに新たに加わった「地方交流」と「青年との対話」はフォーラムの新しい10年に新たな活力を注いだ。両国の代表がフォーラムで述べたすばらしい意見や発言は、中日関係の改善に積極的な役割を果たすに違いない。私たちは日本側の主催者と共に努力し続け、北京-東京フォーラムが中日関係の長期的な健全で安定した発展に向けた交流の場、両国の経済における相互利益の原動力模索に向けた協力の場、安全の交流と危機管理の強化の対話の場、両国の世論の誘導と二国間関係への原動力を伝える場、両国の地方の発展模索の交流の場にすると同時に、フォーラムを中日両国の協力パートナーが集まり、拡大し、互いに脅威をもたらさない重要な場にし、中日両国の長期的で安定した発展に大きく貢献したい。

特定非営利活動法人言論NPOの工藤泰志代表は、挨拶で各代表からの支持に感謝の意を表し、「今回のフォーラムは新しい10年の始まりの年であり、重要な意味がある。本フォーラムは民間交流の形で中日両国関係の発展に貢献してきた。その間、中日関係は多くの起伏を経験したが、本フォーラムの対話が中断したことはなく、うれしく思っている。ご出席の専門家がおっしゃったように、過去を振り返ることで未来に向かうことができ、このフォーラムが一つの舞台を提供し、過去を改めて理解する上で役割を果たし、両国関係の今後の発展により適切な構想を提供できることを望んでいる」と述べた。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年10月25日

 

 

 

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