観光・環境分野での東京との協力に期待

24日・25日の両日北京で開催された「第11回北京―東京フォーラム」の分科会では、北京、天津、京都、神戸などから集まった両国の専門家が、環境、旅行観光、文化交流などの相互交流について話し合った。

司会を務めた北京市新聞弁公室の王恵主任は「北京と東京はともにオリンピックを開催し、その前後に厳しい環境問題に直面するといった同じような経験を持っている。北京の環境については大きな注目を集めているが、市ではすでに2013-2017年と2017-2022年の環境改善行動計画を策定している。北京と東京の間には環境設備、技術移転などの分野で幅広い協力関係を築ける空間がある」と述べた。

観光分野で協力について同氏は「北京での冬季オリンピックの招致が決定してから、現在多くの日本のスキーヤーが張家口を訪れている。中国の華北地区では日本より雪が早く降る。最近の国際的なスキー大会は開催が早い傾向があり、それに備えて多くの選手が張家口まで練習に来ているようだ。日本には夏・冬のオリンピックをそれぞれ2回開催した経験がある。北京の冬のオリンピック開催に当たり、日本の多くの経験はぜひとも参考にすべき貴重なものだ」と語った。

日本側代表の福本容子氏は「環境と観光の分野で今後に対する数多くの共通認識をもつことができた。特に両国の観光分野での交流は相互理解と双方の関係改善に大いに役立つことが確認された」と総括した。

王恵主任はメディアからの質問に対し「今回のフォーラムの成果を整理し、関係部門に提言したいと考えている。中日両国の関係はだれも切り離すことができないものだ。問題に対しては恨みではなく、建設的な意見をもって対応すべきである。その意味で当フォーラムのもつ意義は大きい。問題をひとつひとつ解決し、協力できる分野では積極的に共通点を見つけ成果を上げていきたい」と強調した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月26日

 

 

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