全国政協報道官、人々が関心を寄せる問題に回答

 

長年に渡り政治協商会議(政協)を取材してきたベテラン記者、中国ニュース発表制度の推進者、全国政治協商会議の14人目の報道官になった王国慶氏(63)は1日、新華社の独占インタビューに応じた際に「この仕事は不慣れではないが、恐れ多いと感じている」と述べ、新たな役割への観点を示した。王氏は2日、第12期全国政協第4回会議に登場する。

全国政協の発表会は、毎年の全国両会(全国人民代表大会、全国政協)の初の重大活動だ。全国政協報道官は、「これは年に1度の大学受験で、初の発表会でメディアの前に姿を現すことになる」と話した。

王氏は初の発表会に向け、1ヶ月以上準備してきたという。毎日10時間以上働き、1400以上の問題を集め、60以上の部門から報告を受けた。

王氏は最近、主要メディア、都市メディア、ネットメディア、海外メディアと連絡し、彼らが注目している問題を理解したという。「これは需要と供給のマッチングだ。発表会は1時間以上に渡り、限られた時間内に多くの人々が関心を寄せる問題に回答し、より多くの価値ある情報を発信する必要がある」と述べた。

王氏にとって、報道官とは行政を公開し、メディアと人々が情報を入手するため、常に開かれている窓だ。「政協の報道官は自身ではなく政協を代表する報道官であり、人々の知る権利を保障する者でもある」

報道官と記者とは、どのような関係だろうか?王氏は「協力関係だ。私は記者の質問が厄介だとは思わない。むしろ私は、記者の質問を歓迎する。記者は極端ではなく鋭い質問をするべきだ。良き質問は報道官の思考を刺激し、素晴らしい回答を引き出せる」と話した。

王氏は約40年に渡る、彩り豊かな職業人生を持つ。知識分子として農村に行った後、英語を翻訳し、記者になり、国務院新聞弁公室の職員になった。黒竜江省の兵団建設など現場の勤務歴を持つほか、カナダに留学し、米国特派員になったこともある。

王氏は、「すべての経験が報道官の糧になる。私はよく、東北地区の酒に慣れれば、どんな酒も怖くないと冗談を言う」と語った。

王氏と政協の縁は、1980年代に結ばれた。王氏は当時、中国国際広播電台の記者で、政協の報道に携わった。「政協はニュースの宝庫で、各業界の専門家と学者を集める。彼らは開放的な考えと、深い見識を持つ。私は当時、政協の取材が好きだった」

この記者出身の報道官は、敏感な質問を恐れないと話す。「敏感な質問であるほど、はっきり説明する必要がある。国家の安全と対局に影響がなければ、質問することは可能だ」

長期的に対外宣伝活動に従事してきた王氏は、いかに世界の言語により中国を説明すべきかという問題を考えてきた。「政協の報道官として、私は中国メディアや中国人だけではなく、世界に中国を説明する。記者とのやり取りで、真実の中国を説明できればと思う」

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月2日

 

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