「民生の向上」は政協委員が「13・5」に期待する最大公約数

 

3月3日、全国政協委員が各地から北京の人民大会堂に到着し、全国政協の開幕式に参加した。多数の委員が「第13次5カ年計画(13・5)」について自分たちの期待を語った。

施耀忠委員は、四川省巴中市副市長を務めて1年になる。施委員は「私は老区(注)で働いているので、『13・5』計画の老区に対する支援について比較的関心を持っている。『13・5』計画を通じて、老区のインフラ建設ができる限り早く完全なものとなるように特に期待している。そうなって初めて経済がより速く発展し、地元の人々の暮らしもより良いものとなる」と語った。

施耀忠委員 張改琴委員

中国書法家協会副主席の張改琴委員は、「13・5」計画の実行に伴って、国民の生活水準の格差が縮小することを期待していて、「『13・5』期間、貧困扶助の強化に伴って、民生分野の格差は必ず小さくなっていく。そうなって社会もより調和のとれたものになる」と話した。

中国美術家協会副主席の許欽松委員も「13・5」期間中に貧困扶助の目標の順調な実現を見届けたいとの強い期待を示した。「『13・5』計画では、今後5年以内に全国7000万人の貧困人口の貧困脱却を実現することを明らかに打ち出している。この人数はかなり大きなものだ。現在われわれ文芸界はこの点に最も注目しており、『芸術で貧困扶助、文化で貧困扶助』というスローガンの下、芸術作品のチャリティーオークションを通じて、貧困扶助の活動に歩調を合わせている」と、許委員は述べた。

索朗多吉委員 許欽松委員

チベット自治区政協の経済人口資源環境委員会主任のソナム・ドルジ(索朗多吉)委員も「13・5」計画が提示する貧困脱却の目標に特に注目している。ソナム委員は、「『13・5』計画では、特に民生分野で一つ上の新しい階段に上らなければならない。われわれチベット地区について言えば、どのように貧困扶助が取り組む目標を実現するかということだ。『13・5』期間、われわれはインフラ建設の分野で、より速く社会の発展の成果を民衆に享受してもらわなければならない。また、われわれチベットの旅行文化や自然食品など優位性と特色のある産業を大いに発展させ、全国の経済システムとよりうまく関わり、それによって民衆の経済的収入を高めなければならない」と語った。(王焱=文 高原=写真)

注 中国の革命根拠地のこと。略称は革命老区または老区。土地革命戦争と抗日戦争の時期、中国共産党によって創建された革命根拠地を指す。

 

人民中国インターネット版

 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850