経済成長減速の局面こそ、グリー発展の理念を堅持

 

全国政治協商会議は3月7日、記者会見を開き、全国政治協商会議委員の解振華氏、秦大河氏、呉暁青氏、胡存智氏、白岩松氏が出席し、グリーン発展と生態環境の保護について国内外の記者の質問に答えた。

【中国中央テレビ(CCTV)記者】呉暁青・委員に質問する。『第13次5カ年計画綱要(草案)』で示された環境アセスメント指標は、史上最も厳しい指標とも言える。環境問題を解決する政府の固い決意がうかがえる。一方、経済成長の下押し圧力が増すなか、安定成長を確保すると同時に、省エネルギー・排出削減にも取り組まなければならない。二者の間でどうやって協調性を取るのか。それを天秤の両端にかけるのか。

【呉暁青・委員】質問には二つのことが含まれている。一つは環境アセスメント指標に関する問題。もう一つは、経済成長が減速するなかで、環境保護、汚染対策が現在の姿勢を保てるか否かという問題。

今年の「十三五」計画草案で環境の質に関するアセスメント指標が増えていることは実に喜ばしいことだ。数が増えただけでなく、よくみてみると、以下の特長がある。(一)、より全面的、(二)より科学的、(三)より厳格的--。いずれも達成を義務付けられている指標だ。

一部の地域では、経済成長の減速、企業収益の低下、財政収入の伸びの鈍化がみられている。こうしたなか、汚染対策、環境保護に向けた取り組みを緩めてもいい、あるいは環境保護の決意を後退させてもいいという考え方自体が間違っていると思う。経済発展と環境保護は対立するものではない。私の考えとしては、経済成長が減速している状況にあるからこそ、グリーン発展の理念を堅持し、この理念の下でモデル転換を図る決意を強め、勇気を高めるべき。環境を犠牲にして、一時的なGDP成長を手に入れることは、持続不可能な成長であり、間違えたやり方だ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月7日

 

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