経済目標は正しい方向に 海外メディア

 

李克強首相が全国人民代表大会で行った政府活動報告で「2016年の経済成長の予期目標は6.5%〜7%と定められ、2016年から2020年までの第13次五カ年計画で年間平均成長目標は6.5%以上を維持する」としました。

これを受け、ニューヨーク・タイムズは「成長目標を一つの数字ではなく、数値範囲に調整したことで正しい方向に一歩を踏み出した」と報じました。

ロイター通信は「初めて数値範囲の成長目標を定めたことは大きな下振れ圧力を背景に、マクロ調整の拡大と市場予期の誘導に配慮した。財政赤字の比率を去年の2.3%から3%に引き上げることは経済減速による影響の緩和と財政刺激拡大の回避を両立させている。1000万人に上る雇用創出目標は成長牽引と"ゾンビ企業"再編のバランスを求めている」と伝えました。

また、ウォール・ストリート・デイリーは「中国では経済の下振れ圧力が拡大し、構造改革が進められている。世界経済も低迷を続けている中、成長目標を下方修正したことは予想の範囲内だ」としました。

さらにAP通信は「成長目標の下方修正は貿易と投資による成長牽引から、消費による牽引への転換を物語っている」と報じています。(ジョウ、星)

 

中国国際放送局日本語部より

 

 

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