両会3年で18度「下団組」 習主席は何を話したか?

 

毎年の全国人民代表大会と中国人民政治協商会議(両会=全人代と全国政協)の期間中、中国共産党中央政治局常務委員はいずれも全人代代表団の審議や全国政協各界別代表団の討論会に参加してきた。これを「下団組」と呼ぶ。2013年から15年まで、習近平総書記は毎年の両会でそれぞれ六つのグループの代表と委員と共に審議・討論を行い、重要講話を行って、重大政策、理念について語り、人民大衆の強い関心に答えた。

3年来、「精神」「幹部」「民生」「産業構造の最適化・高度化」「生態環境」「軍民融合」が六つのキーワードとして、毎年「下団組」で必ず言及する話題となっている。

キーワード1:精神

改革の大波に面して、われわれは改革の波乗りをし、強烈な歴史的責任を担当する精神を持たなければならない。こうした担当精神は、革命戦争時代には突撃しての敵陣攻略、英雄的献身だったが、現在は勇敢に改革することであり、より良く改革することである。(2014年3月6日、全人代広東省代表団の審議に参加した際の講話)

今後も敢えて人に先んじる精神を発揚し、勇気を持って先に行動・試行し、大胆に実践・模索し、改革の全面的な深化でトップを走り続ける必要がある。(2014年3月6日、全人代広東省代表団の審議に参加した際の講話)

キーワード2:幹部

各級幹部は仕事に対する作風を改め、大衆に対する働きかけを着実に、深く、細かく行い、大衆が安心して暮らし働けることを確保し、社会の調和と安定を確保しなければならない。(2013年3月5日、全人代上海市代表団の審議に参加した際の講話)

全面的に厳しい党内統治は、わが党が新情勢下で多くの新たな歴史的特点を備えた偉大な闘争を進める根本的保証である。鍵は指導幹部という「少数のキーパーソン」をしっかりつかみ、全方位で制度のカゴに閉じ込め、より多くの制度を用いて党を統治し、権限を管理し、官僚を統治しなければならない。(2015年3月5日、全人代上海市代表団の審議に参加した際の講話)

キーワード3:民生

民生の保障と改善を強力にしっかりと行うには、生活が困難な民衆を思いやることを重視し、民衆が目に見える、手にすることができる実益が得られるようにしなければならない。(2013年3月6日、全人代遼寧省代表団の審議に参加した際の講話)

民生は民衆から最も近く、民衆の生活に最も密接である。根気強く民生をしっかりと行い続け、打ち出されたもの一つ一つをしっかりとやり通し、一つ一つものごとを処理し、一年一年と行い、一つ一つ決着して反応があるようにし、民衆が変化を目にし、実際の利益が得られるようにしなければならない。(2015年3月9日、全人代吉林省代表団の審議に参加した際の講話)

キーワード4:産業構造の最適化・高度化

産業構造の最適化・高度化と産業の中高次元化を力強く推進し、イノベーションの主導的役割を十分に発揮させ、グリーンな発展の道を進み、再び生まれ変わるよう努力しなければならない。(2014年3月6日、全人代広東省代表団の審議に参加した際の講話)

経済発展の新常態に適応し、東北の旧工業基地振興を踏み込んで推進し、持続的競争力と支持力のある産業体系を作り上げ、旧工業基地が秘めている巨大な活力を引き出し、解き放たなくてはならない。(2015年3月9日、全人代吉林省代表団の審議に参加した際の講話)

キーワード5:生態環境

「美しい山河」と「宝の山」は決して対立するものではない。鍵は人にあり、思考にある。生態環境の保護はすなわち生産力の保護であり、生態環境の改善はすなわち生産力の発展である。(2014年3月7日、全人代貴州省代表団の審議に参加した際の講話)

環境はすなわち民生であり、樹木の生い茂る山は美しく、青い空は幸福である。目をいたわるように生態環境を保護し、生命を取り扱うように生態環境に対処しなければならない。(2015年3月6日、全人代江西省代表団の審議に参加した際の講話)

キーワード6:軍民融合

いっそう良く軍民融合式発展という大仕事をしっかりと行うには、需要のけん引、国家の主導を堅持し、インフラ建設と重要分野での軍民の深い融合という発展の枠組み建設に努力することである。(2013年3月11日、全人代人民解放軍代表団全体会議に出席した際の講話)

 

 

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