ウインウインの「一帯一路」協力

バシリオス・コスティス 駐中国ギリシャ大使

中国が「一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)」戦略を深化する中で得た進展は深い印象を残している。インフラ建設、相互貿易、金融協力、文化交流を通じて、一帯一路はアジアと欧州に加え、アフリカの国家さえ結び付けた。この面で、われわれはすでに多くのプロジェクトと協力を目にした。例えばアジアインフラ投資銀行(AIIB)、シルクロード基金、中・欧インタコネクト・プラットホームなどなどだ。

「第13次5カ年計画(13・5)」の優先任務は民衆の生活水準を高めることを目的とする改革と政策の推進であるべきだ。環境保護を重点として、所得格差の拡大を防ぎ、人口と都市化が直面する課題を解決することだ。これと同時に、社会と経済の枠組みの中でより健全でより強大な発展の原動力を生み出し、開放の度合いと透明性を高め、市場の安定を守り、日増しに増加する地方債務の問題を適切に処理する。こうしてこそ安定と持続可能な経済成長を実現できる。

ギリシャは欧州とアジア、アフリカという三つの大陸が交わる場所に位置し、交通と物流が重要なサービス産業を構成しており、ギリシャはこれらの地域に進出しようとする実業体や個人に向けての関連サービス提供できるようになっている。物流はギリシャの国民総生産(GDP)の10%を占めており、中国の遠洋運輸集団(コスコグループ)の開発は、ギリシャのピレウス港を2013年から14年に欧州で発展が最も速い港とし、同時に海上シルクロードの重要なノードにした。中国はギリシャの発展を通じて欧州とのより緊密な関係を実現し、自らの発展も実現した。

 

人民中国インターネット版

 

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