海外専門家が高く評価する中国の外交

 

中国の王毅外相は8日、両会議の記者会見で「われわれは中国の特色ある大国外交の道を踏み込んでいる」と示しました。これについて、海外の専門家たちは、中国の世界外交における存在感の高まりや、中国が提唱する一帯一路(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)といった構想が周辺地域や世界にもたらす利益を高く評価しています。

ロシア高等経済学院のカラガノフ世界経済・政治学部長は「中国は世界規模でますます大きな役割を果たしている。中国の政治制度は西側諸国の制度よりも資源を効果的に利用することが出来る。これは中国の存在感を向上させる優位点だ」と述べました。

メキシコの国際問題専門家・ディアス教授は「中国は国連やG20 などの国際組織でますます大きな役割を果たしている。アジアインフラ投資銀行の創設は、新たな国際関係構築に向けて中国が行った努力の成果である」と述べました。

ロシアモスクワ国際関係学院東アジア・上海協力機構研究センターのアンドレイ・イワノフ主任研究員は「中国は自国の意思を他国に強いることなく、互恵協力を前提とする新型の国際関係を提唱している。『一帯一路』やアジアインフラ投資銀行の設立の構想と提案は、多くの国家の支援と理解を得ている」と述べました。

マレーシア首相の前政治秘書でシンガポール南洋理工大学教授の胡逸山氏は「中国の特色ある大国外交は、他国の主権を尊重し、内政に干渉しないという平和五原則に基づくものだ。中国の外交は他国との互恵関係と協力を重視している」と述べました。

一方、カザフスタンの国際問題専門家であるトゥレショフ氏は「『一帯一路』は沿線国に雇用機会や投資機会、インフラ施設の建設、道路改築などの面で多くのチャンスをもたらしている。中国の隣国として、カザフスタンはこの計画に積極的に参加し、利益を得ることができる」と述べました。

 

中国国際放送局日本語部より

 

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