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G20杭州サミット、中国が実力示す好機 |
米国戦略国際問題研究所(CSIS)のシニアアドバイザーを務めるマシュー・グッドマン氏はこのほど『新華社』の記者に対し、今年の主要20カ国・地域(G20)杭州サミットについて、中国が世界に実力を示す非常に良い機会になるとの見方を示した。中国の経済改革に関連する会議テーマを設定することが、目標を達成する最も良い方法になると述べている。 グッドマン氏は、2009年から2012年まで米国政府で働き、ホワイトハウスのアジア太平洋経済協力会議(APEC)と東南アジアサミットのコーディネーターや、ホワイトハウス直属の国家安全保障会議(NSC)国際経済部主任を務め、G20や主要8カ国(G8)サミットの準備で米大統領をサポートした。 グッドマン氏は、G20の国内総生産(GDP)が合わせて世界全体の約85%を占め、G20サミットの開催国が常に世界へ自国の実力を示す場としてサミットを利用してきたと指摘。今回のサミットも同様に、中国が世界に実力を示す大きなチャンスとみている。 中国がインフラ施設建設の推進、グローバル貿易の促進、金融管理システムの改革、エネルギー効率の向上の4分野に関するテーマを設定すれば、サミットの具体的な成果につながる上に、中国経済の成長と改革に結びつき、世界に向けて中国が「より開放された市場経済国に変わりつつあり、成長の原動力も投資と輸出から消費とサービス業に移っている」ことを示すことができるとしている。 その他に、中国が世界衛生、災害の防止・管理に関するエボラ出血熱、ジカ熱、鳥インフルエンザなどの予防をテーマにすれば良いと提案。こうしたテーマは通常、G20の中心テーマとはならないが、中国がアフリカのエボラ出血熱対策で大きな貢献を果たすなか、中国がこの機会を利用して活動を推進すれば、G20サミットでこの分野の成果を得られるだろうと話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月23日
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