ジョン・リチャードソン米海軍作戦部長は現地時間26日、オバマ政権は中国に対して、米国が南中国海の「航行の自由」を継続すると「はっきり」表明していると述べた。CNNは27日、「中国から抗議と反対を受けているが、米国は南中国海の海域で飛行と海軍活動を続けている」と報じた。

訪中を終えたばかりのリチャードソン氏は、中国軍に対して米国側の立場を「はっきり」表明したと述べた。南中国海で防空識別圏（ADIZ）の設定、もしくは黄岩島の埋め立てなどを試みた場合、米国の利益に関わるとし問題視するというのだ。

リチャードソン氏はさらに、中米海軍の艦艇による「親密な接触」が頻繁化していることから、両国は遭遇時に判断を誤ったり、対抗が激化することを回避するため、協定に調印する必要があるとした。ただしリチャードソン氏は、現在の中米関係は「対立・膠着状態」ではなく「前進中」だと述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2016年7月28日