第12回「北京-東京フォーラム」中国側代表団が歓迎会に出席

 9月26日夜、国務院新聞弁公室主任の蒋建国氏が率いる第12回「北京-東京フォーラム」中国側代表団が、東京で歓迎会に出席した。

 

 中国駐日本大使の程永華氏、中国人民大学新聞学院院長で元国務院新聞弁公室主任の趙啓正氏らが参加した。

 

 蒋建国氏が在席の中国側ゲスト70人を代表し、熱意のこもったあいさつを行った。蒋氏は「われわれが今回、東京に来てフォーラムに参加するのは、平和と友好、協力のためです。中日関係を改善・発展させるためにやって来たのです」と述べた。

 

 蒋氏は続けて以下のように指摘した。「『北京-東京フォーラム』は12年目を迎えました。この12年によって3つの道理が証明されています。一つ目は、中日友好が大勢の赴くところだということです。中日関係がどんなに複雑であっても、両国の関係が平和的・友好的な協力の道を歩んでいくことは根本的な方向であり、大勢の赴くところであって、阻止することはできません。

 

 二つ目は、両国の民間の英知が極めて貴重だということです。歴史の歩みが乱れた時、民間は往々にして自らの働きを発揮して歴史を前へ推し進めます。つまり、ここに民間の英知の優位性があるということです。

 

 三つ目は、『北京-東京フォーラム』の効果が非常に大きいということです。12年前、中日関係が難しい状況に陥った時、中日両国の有識者たちによってこのフォーラムは開始されました。12年間、中日関係には波乱万丈がありましたが、このフォーラムは一貫して地道に続いてきました。フォーラムがこのような一種の崇高な境地を示してきたこと、そこに含まれるパワーや英知、発揮される効果は、われわれがよく研究し、学び、継承していく価値のあるものです」

 

 程大使はあいさつで次のように述べた。「今回のフォーラムは『アジアおよび世界の平和と発展に向けた中日協力』をテーマとしています。これは、双方が大局に着目して中日関係を討論すること、そして両国関係における積極的な要素を拡大することに有益であり、まさに時宜に適したものと言えます」

 

 さらに、「『北京-東京フォーラム』は発足して12年来、公共交流のプラットホームとして、各界のエリート、有識者を幅広く集め、中日の相互理解と信頼の増進を使命とし、革新精神を持ちながら、しっかりと実務的で開放的な討論活動を行い、中日の民間交流の分野において各界の高い評価を受けてきました」と指摘した。

 

 程大使はフォーラムに出席した双方のゲストたちに真摯なあいさつを述べ、ゲストの方々が率直な交流を行い、両国人民の相互理解と信頼の増進に建設的な役割を果たし、中日関係の改善と発展により多くの正確で透徹した見解を提供してほしいという心からの期待を示した。

 

 言論NPOの工藤泰志代表は日本側主催者を代表して「北京-東京フォーラム」のこれまでの歩みを振り返り、中日両国が東アジアにおいて協力・互恵と共同発展を実現できるか、アジアの未来にどのような展望を持つべきかについて、双方のゲストたちに今回のフォーラムで答えを見つけるよう努力してもらいたいと述べた。

 

友好的でむつまじい雰囲気の中、中国側の蒋建国氏、趙啓正氏、程永華氏、周明偉氏および日本側の福田康夫氏、明石康氏、中谷元氏、宮本雄二氏らフォーラムに出席したゲストの代表者は木づちを使って日本酒の樽のふたを叩き破り、日本の伝統的な慶祝行事である鏡開きを行った。ゲスト全員が杯を挙げて、おいしいお酒を味わいながら友情と協力について交流した。

 

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