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ビール工場100年史を一望

 

 青島ビール博物館の外観

 このほど、記者は青島市登州路の青島ビール博物館を訪ねた。百年余の歴史があるこの建築物は青島ビール発祥の地であり、今でも生産任務を果たしているが、もっと有名な呼び方は「青島ビール博物館」だ。青島観光に訪れる人々の大部分がここを見学する。長年の経験から、同博物館は成熟した観光客受け入れ体制を構築している。ここを訪れた来館者は先ず解説用のイヤホンを渡され、館内の全ての展示物の詳しい説明を聞くことができる。館内には百年前の醸造機械も完全な形で保存されている。

 展示されているのは百年前の歴史だけでなく、青島ビールに取り入れられてきた多くのハイテク要素が百年前の醸造技術を活性化して来た過程も含まれている。館内の発酵ホールでは現在最も流行しているAR(拡張現実)技術を採用し、名醸造家のAugerta本人が参観者にビールが如何に醸造されるか展示し、最後にはホールの上から突然水滴が噴射され、参観者に出来立ての新鮮なビールの境地を味わってもらっている。参観者はビール産業の歴史だけでなく、博物館では現代化した青島ビールの生産工程も見ることができる。中空の廊下からは、工員がアセンブリラインを流れてくるビールを包装し、数千箱、数万箱のビールが世界各地に送りだされている様子を見ることができる。最後に、参観者は館内で新鮮な出来立てのビールを試飲できる。このように長年の経験を生かして、工業参観プロジェクトの展示モデルになっている。

 青島ビール博物館以外に、ハイアール、青島港、道路交通博物館などの工業観光ツアーも青島観光の選択肢の一つになっている。青島市観光局の担当者は、工業文明の発展が青島にもたらした豊富な百年ビール、百年港湾、百年郵電、百年紡績、百年工業などの工業遺産は、この都市の成長を見守ってきたが、またこれらは青島の工業観光ツアーの確固たる基礎でもある。(文・周偉)

 

人民中国インターネット版 2016年12月15日

 

 

 
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