大国としての責任感を示す習主席のダボス会議初出席

 

中国外交部(外務省)は10日、習近平国家主席が今月中旬にスイスを訪問し、ダボスで開催される世界経済フォーラムの2017年度年次総会(ダボス会議)に出席すると発表した。中国の国家主席のダボス会議出席は初めてであり、最高レベルの代表団の出席でもある。人民日報が伝えた。

習主席が現代世界第2の経済大国を代表して会議に出席することは、ダボス会議を中国が重視していることの表れであるのみならず、グローバル・ガバナンスの整備を推進し、グローバルな試練に共同で対処する大国としての責任感の表れだ。

ダボス会議はかねてより経済のグローバル化を主張しており、「非政府で最高レベルの国際経済会議」と称される。中国は世界経済フォーラムと長年良好な協力関係を保ってきた。1979年以降、中国は招待を受けて繰り返し会議に参加してきた。1991年にシュワブ会長はわざわざ中国を訪れて中国の総理を会議に招待した。その後、中国の指導者は繰り返し会議に出席してきた。

創設者のシュワブ氏は長年中国との協力を非常に重視し、積極的に推し進めてきた。2005年にシュワブ氏は中国でのサマーダボス開催を提案した。2007年より中国で10回開催されている。

ここ10年間、中国経済は一貫してダボス会議の注目の話題であり、ダボス会議も中国の話題により注目を集めている。中国経済の新常態(ニューノーマル)、中国の対外投資、革新型駆動などをダボス会議に出席する各界のエリートは例外なく熱心に議論している。

以前出席した学者によると、中国代表の参加しないダボス会議は想像できない。学界は2016年の世界経済成長に対する中国の貢献率は30%を超え、引き続き世界経済成長の最大のエンジンとなり、世界経済成長の主動力になると見る。世界経済フォーラムの主催者、参加者にとって、「中国の重み」は全局面に影響を及ぼすものだといえる。

現在、世界経済は低迷を続け、グローバル化は60年余りの黄金の発展段階を経た後、一部の先進国で反グローバル化、保護主義思想が日増しに顕在化している。だが中国は激流の中を勇敢に進み、世界経済ガバナンスと地域統合を積極的に推し進め、世界の自信を高め、責任ある大国としての風格を示している。中国の打ち出したイニシアティブ「一帯一路」(the belt and road)に国際社会は幅広く賛同し、呼応している。中国は世界の舞台の中央へと歩み、世界経済の成長促進とグローバル・ガバナンスの整備のために知恵と力を貢献している。

シュワブ氏が様々な場で繰り返し表明したように、中国の改革開放の成功に人々は深い印象を受け、中国の理念と経験を分かち合うことを望んでいる。現在、疲弊した世界経済は中国の力の支えを必要としており、変革中の国際経済ガバナンスは中国のリーダーシップを必要としている。ダボスは「中国の良き声」を待ち望んでいる。(編集NA)

 

「人民網日本語版」2017年1月11日

 

 

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