習主席のダボス会議出席に世界が注目

 

今月17日からスイスで開かれる世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)に、中国の習近平国家主席が出席する。スイス訪問に合わせてジュネーブにある国際連合事務局(国連欧州本部)や世界保健機関(WHO)本部、ローザンヌにある国際オリンピック委員会(IOC)本部を訪問する予定。

国連ジュネーブ事務局およびスイスにある他の国際機関の中国代表部大使を務める馬朝旭氏はこのほど、『経済日報』の取材に応じ、習主席の今回のスイス訪問について、「世界経済の回復やグローバル・ガバナンス体制の変革の促進、国連の権威と効果の強化、多角的な主義と国際協力を進めるといった面で大きな影響をもたらすだろう」と述べた。

その上で、「足元をみると、世界経済は本格的な調整局面に入り、世界情勢や国際秩序に冷戦期以来最も複雑かつ深刻な変化が生じている。こうした中での習主席の訪問は、「習同志を核心とする党中央」が国内外の情勢と国際社会の普遍的な期待を洞察し、時局を読んだ上でとった重要な外交戦略だ」と評価した。

習主席は会議開幕日の17日に演説を行う予定だが、その内容に世界が注目している。世界経済と中国経済に対し、どのような見解を述べるか、混乱の続く世界情勢や世界が直面する様々な問題に対し、中国がどのような知恵を出し、どのような解決策を提示するかに世界中が期待している。今回の訪問は、グローバル・ガバナンス体制の変革という点で重要な意味を持つものであり、中国が果たす役割は大きい。

習主席は「人類運命共同体の構築」なる構想を提唱してきたが、これは人類が進むべき方向性を指し示すものだ。 習主席は2015年に国連創設70周年を記念する一連のサミットに出席し、政治や安全保障、経済発展、環境などの幅広い分野にわたって、この「人類の運命共同体」を築く必要性を説いてきた。こうした国際秩序とグローバル・ガバナンス体制の変革を進める中国の案は国際社会に大きな反響を呼び起こし、広く受け入れられた。

習主席は今回、訪問先の国連ジュネーブ事務局で、「人類の運命共同体」に関するハイレベル会合に出席し、演説も行う予定で、この共同体構想についてより詳しい見解を述べる。「中国の特色ある大国」の外交理論とグローバル・ガバナンス体制の変革にも大きな影響をもたらすものとみられる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月13日

 

 

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