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複雑な経済統計の作業 |
国勢調査の難しさ 統計方法のほか、多くの経済学者が統計の基礎となる全国国勢調査にも言及している。毎年、中国は大量の人や資金、物資を動員して、各種の国勢調査を展開する。その中には、全国経済国勢調査も含まれる。14年末、中国は最新の経済の国勢調査を終了したが、13億の人口を有する中国では、この調査に2年以上の時間を費やし、100万人に上る調査員を動員した。 「中国は大量の社会の力を動員して経済の国勢調査を展開したが、国土面積が広く、人口の流動が頻繁などの原因によって、統計作業は非常な困難に直面している。そしてこれも直接、最後の経済データに影響している」。中国国務院発展研究センターの経済学者、張立群氏はこのように述べた。 張氏は「雇用者数」という一つのデータを例に挙げた。国勢調査は理論的には一軒一軒行うものだが、一部の農民工(出稼ぎ労働者)は正式な住所がなく、彼らは往々にして出稼ぎ先のレストランや倉庫に住んでいるため、調査の際、取り残される可能性がある。さらに、農民工は流動性が比較的高いため、もし本人を探し出すことができなければ、その人が常住人口なのかどうかはっきりさせることはとても難しい。これらの状況が全て統計データの質に影響を与える。
改革の行動 中国のデータ統計作業がさまざまな主観的、客観的な困難に直面していても、中国の経済学者は皆、中国政府が経済データの真実性を高めようと努力する決心と行動は一貫して変わらないと認めている。 16年10月11日、習近平国家主席は改革の全面的深化の中央指導グループの第28回会議を招集し、『統計管理体制の改革を深化させ統計データの真実性を高めることに関する意見』を審議・可決し、併せて、統計に関する法律法規の整備、行政上の成績の査定メカニズムの健全化、監督・責任追及の強化をさらに求めた。 これに先立って、中国の統計機関も統計方法の改革を開始していた。16年7月5日、国家統計局は公告を出して、GDPにおける研究・開発支出の算定方法を改革し、国際的な統計基準の発展と変化を追い続け、統計方法をさらに整備し、より正確に本当の中国経済の発展状況を反映することを強調した。 16年12月8日、中国国家統計局局長の寧吉喆氏は『人民日報』に掲載した文章で次のように表明した。全面的に統計に関するローカル法規の改訂を推進することによって、統計の規定や公文書の整備を加速し、統計調査の行為をより規範化し、統計業界の健全な発展を促すために、統計局は現在、『統計法実施条例』の実施を積極的に推進しており、『民間統計調査管理条例』を研究・制定している。 (編集=羅傑 岱岳) 人民中国インターネット版 2017年3月7日 |
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