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王毅外交部長:朝鮮半島情勢、赤信号で同時にブレーキを |
第12期全国人民代表大会第5回会議プレスセンターは3月8日午前10時、メディアセンターの多機能ホールで記者会見を開き、外交部の王毅部長が「中国の外交政策と対外関係」について国内外の記者の質問に答える。 ロイター通信記者:朝鮮半島情勢が極度に緊張化している。朝鮮は今週、再びミサイルを発射しており、米国はすべての選択肢を考慮するとしている。金正恩氏がマレーシアで殺害された。中国は半島で戦争が起きると考えているか。中国はいかに戦争を回避するべきと考えているか。 王毅外交部長:朝鮮半島情勢は現在、新たな緊張化を示している。朝鮮は国際社会の反対を顧みず、国連安保理決議に違反し、核ミサイルの開発推進を続け、先ほどさらに弾道ミサイル4発の発射実験を行った。だがその一方で米韓は同地域で、特大規模の軍事演習を行い、朝鮮への軍事的圧力を拡大し続けている。これは加速を続ける2本の列車が、互いに譲ろうとしないかのようだ。まさか双方は正面衝突の準備を整えているのだろうか。赤信号を出し、同時にブレーキをかけることが喫緊の課題だ。 中国は半島の危機に対応するため、まず一歩目として朝鮮が核ミサイル活動を一時停止し、米韓も大規模な軍事演習を一時停止するよう提案する。同時に一時停止することで現在の安全の苦境から脱却し、かつ各国が交渉のテーブルに戻れるようにする。その後「デュアルトラック同時推進」の方針により、半島の非核化実現と半島の平和メカニズムの構築を結びつける。同時かつ平等に各国の関心事を解決し、最終的に半島を長期的かつ安定的に治める根本的な策を見いだす。中国が提案するこの方針は半島情勢の根本的な原因を把握しており、国連安保理決議第2270号・2321号の要求にも完全に合致する。半島の核問題解決は片手ではなく、両手で同時推進する必要がある。制裁は決議の履行だが、対話促進も同じく決議の履行だ。 半島の核問題の主な当事者は朝米であるが、半島と切っても切れない関係にある近隣の中国も当然ながら、半島の核問題の解決に欠かすことのできない重要な一国だ。核問題の解決について、中国は半島非核化の目標、半島の安定維持、平和的解決の手段を終始堅持している。中国はこれまで朝米の接触を斡旋し、六カ国協議の推進に全力を傾けてきた。また安保理決議の制定と執行にも貢献している。我々は今後も「転轍手」になり、半島の核問題を交渉による解決の軌道に戻していきたい。核保有は安全ではなく、武力行使は活路ではなく、交渉再開の機会が残されており、平和に期待できることを強調しておこう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月8日
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