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青島が「フォーチュン500企業」の有力投資先

 

青島西海岸新区で建設中のHPソフトウェア・グローバル・ビッグデータ・アプリケーション研究・産業化モデル基地。このプロジェクトの総投資額は220億元(約3740億円)に達している。

『フォーチュン』誌の世界トップ企業500社にリストアップされている外資企業の青島投資の勢いは衰えず、青島の経済社会発展の重要な力になっている。

青島市商務局がこのほど発表したデータによると、2016年、青島企業はドイツのフォルクスワーゲン、シーメンスやボンバルディア、アマゾン、コンチネンタル、マフレ(MAPFRE)グループ、ゴールドマン・サックスなどの「トップ500企業」と相次いで29件の外資プロジェクトに契約し、契約額は13.6億ドルに上り、山東省第1位だった。

  企業合併・買収(M&A)、資本参加、持分出資などの資金導入方式が整備され、「トップ500企業」のために、青島の伝統的企業との再編と改造に参加する機会をより多く提供している。国際的に有名なプライベート・エクイティ・ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(Kohlberg Kravis Roberts、KKR & Co. L.P.)が戦略的にハイアールグループに投資し、実行ベース外資導入額は5.18億ドルに達した。アリババはハイアール傘下の日日順物流に対して増資とM&Aによって、実行ベース外資導入額は2.5億ドルだった。青島港グループ、青島銀行は香港上場に成功し、資金調達は10億ドルを超えた。

 青島財産管理実験区の建設は「トップ500企業」のために新たな投資機会を開拓した。2016年、全国初の外国資本独資財産管理公司―青島意才財産管理有限公司と山東省初の外資保険経理プロジェクト―青島諾亜(NOAH)保険経理有限公司が前後して青島に立地した。わずか昨年1年の間に、青島は新たに外資の融資リース公司24社を認可し、その契約外資は5.34億ドル。全市の外資投資・融資・リース公司は69社に達し、外資投資に対する現代サービス業(modern service industry)の集合効果が現れた。

2016年、ドイツのコンチネンタルAG自動車流体技術研究開発生産プロジェクトの誘致成功によって、青島をContiTech AGアジア太平洋地区自動車流体技術、ゴムホースのユニット生産基地となった。一汽‐大衆(中国第一汽車とフォルクスワーゲンの合弁企業)プロジェクトの迅速な推進によって、青島自動車産業発展のための力強い輻射効果を生み出した。シーメンスは青島にその本土外唯一の「インテリジェント製造」を核心テーマとする独立法人資格の研究開発イノベーションセンターを設立し、青島のインテリジェント製造のレベルを向上させた。また、青島-ヒューレット・パッカード(HP)ソフトウェア・グローバル・ビッグデータ、アマゾンふ化器などのプロジェクトは全て伝統的な投資モデル、ルートに対するイノベーションであり、全て青島経済構造のモデルチェンジ、グレードアップを促進し、海洋ハイエンド製造および「3センター1ベース」建設に対する効果的な支えを提供した。

多くの経営が良好で、安定的な発展を続ける青島ブランド企業は「トップ500企業」の投資を引き付ける重要なキャリアーになっている。

2016年、エアバスはヨーロッパ以外で初のH135型ヘリコプターのアセンブリーライン基地を青島に置いたが、これは青島華通グループ、青島観光グループなどの多数の優秀な提携パートナーがいるからだ。イスラエルのmPrestはスマート都市の分野に長年、深くかかわってきたハイセンス(海信)グループと提携し、全世界に向けてスマート都市の問題解決プランを発信し、共同で「モノのインターネット(IoT)」クラウドプラットフォームを開発した。日本の東レグループと青島即発グループは国内の血液透析器と血液透析計市場を開拓し、カナダのボンバルディアは青島Doright Railway Equipment Co.,Ltd(徳固特軌道装備有限公司)と協力してモノレール交通システムの研究開発に取り組むなど、全て海外大企業と青島企業が力強く協力して成功した典型的なケースだ。

「トップ500企業」との「連携ブーム」は、同時に青島の企業のモデルチェンジとレベルアップに役立ち、青島の企業のために世界に向けた「夢の扉」を開いた。また多国籍企業の力を借りて、青島の企業は「ゼロレンジ」でグローバルな先進的生産技術とマネジメントノウハウを学習し、国際競争とグローバルな分業に深く関わり、資源のグローバル化能力を向上し、産業バリューチェーンのミドル、ハイエンドに向かって歩みを速めている。

現在、青島は既に「トップ500企業」の投資が最も集中している地域の一つになっている。統計によると、現時点で、海外の「トップ500企業」のうち133社が既に青島の261件のプロジェクトに投資し、その中にはフォルクスワーゲン、アマゾン、エリクソン、ネスカフェ、HSBC、デュポン、日立、キャタピラー、シェル、トタル、A.P. モラー・マースク、ABB、プライスウォーターハウスクーパース、みずほ、スタンダードチャータード、BASF、ボンバルディア等が、石油化学、化学工業、紡織品・アパレル、食品・飲料などの伝統的業界をカバーし、さらに、現代製造業、電子技術、新エネルギー、省エネ環境保護などの新しい分野にも及んでいる。(文・沈俊霖)

 

 

人民中国インターネット版 2017年3月15日

 

 

 
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