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おしゃれな清明節 民俗的な体験と味わい

 

 たこに思い思いの絵を描く住民たち

  毎年、太陽暦の4月4~5日は清明節と呼ばれ、中華民族にとって最も重要の伝統的な節句の一つであり、今から2500年前までさかのぼる歴史がある。祖先を祭るのが清明節のメーンテーマだが、この時期は春の光にあふれ、草木は新緑を吹きだし、踏青(ピクニック)など行楽の風習も伝わっている。過ぎ去ったばかりの今年の清明節でも、人々は伝統的な節句をおごそかに過ごすだけでなく、おしゃれな過ごし方も味わった。

  蹴鞠(けまり)、画鶏蛋(卵の殻に絵を描く)、插柳枝(柳の枝を挿す)、扎紙鳶(たこ上げ)……青島市南区珠海路街道事務所管内の住民たちは燕島山公園に集まり、おしゃれな「清明節民俗」を体験して、自ら伝統的な玩具などを作り、伝統的ゲームに参加し、民俗舞踊などを鑑賞することを通じ、伝統的な民俗文化知識を吸収し、珍しい体験を楽しんだ。

  多くの住民が子供を連れて燕島山公園の広場にやって来た。広場には舞台が作られ、また住民たちのために卵、たこ、切り紙など清明節の伝統行事の体験イベントに必要な物が準備されていた。また、漢服をきたグループが伝統的な演技を通して、清明節の插柳、踏青、蹴鞠のなどの民俗風習を再現した。「清明節は元々、祖先を祭るだけでなく、遊びの要素もありましたからね」と、 住民の一人の楊さんは話していた。彼自身、清明節は先祖を祭り、踏青をしたり、卵を食べたりすることは知っていたが、イベントに参加して初めて、たこ上げや画鶏蛋を知ったそうだ。彼は卵の殻に絵を描いている子供たちを見ながら、「この子たちも将来、子ども時代の思い出として覚えているでしょう」と語っていた。

  住民たちはこの後、グループごとに、伝統的な蹴鞠などを体験し、民俗専門家からたこの作り方を教わった。「伝統的な民俗文化を皆さんに持ち帰ってもらうことで、住民たちが伝統に親しみ、民俗風習を体験して、優秀な家風、家訓文化を大切にして、意義深い伝統的な節句を過ごしてもらいたい」と、市南区珠海路街道事務所の職員は話していた。(文・孫啓孟)

 

人民中国インターネット版 2017年4月17日

 

 

 
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