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今後5年の青島のGDPは年7.5%前後増

 

青島市センター市街の景観 

  このほど開催された第16期青島市人民代表大会第1回会議は、今後5年の経済社会発展目標と2017年の主な目標を提起した。

  今後5年の経済社会発展目標は以下の通り。経済の安定成長、その中で改善を図り、国内総生産(GDP)年平均成長率を7.5%前後とし、発展の質と効率をさらに向上させ、都市部、農村部住民の一人当たり平均所得を倍増する目標を繰り上げ達成し、都市としての国際性、競争力、住み良さレベルを明らかに向上させ、市民生活を一層快適、スピーディーにし、さらに高水準で、質の高い「小康社会(ややゆとりのある社会)」を全面的に達成する。

  イノベーション推進の分野で、青島は実体経済をタイムリーに発展、拡大させ、産業をミドルエンド、ハイエンド水準に引き上げ、戦略的新興産業の牽引力を確実に増強し、新経済を画期的な規模に拡大し、「メイド・イン・チンダオ(青島)」の規模、品質、ステイタスを顕著に向上させ、全国サービス経済先進区、モデル区として、世界海洋経済先進都市と肩を並べる。企業、住民、観光客に最大の利便性、住み易さ、働き易さを誇る魅力的なスマートシティーを建設する。全社会的な研究・開発に対する対GDP投資比率を3.2%以上とする。ハイテク産業生産額を工業生産額の46%以上とする。またサービス業の付加価値を57%前後とする。

  協調推進の分野で、青島は国際港湾大都市を目指す。地域協同、都市部・農村部の一体化、物質文明と精神文明の調和、軍民融和推進レベルの顕著な向上。膠東国際空港、済南-青島高速鉄道、青島-連雲港鉄道、濰坊-莱西高速鉄道の建設。毎年少なくとも1本の地下鉄路線開通、軌道交通の営業距離を260キロ以上にする。10カ所の現代的サブセンター市街を建設し、35の特色ある鎮(街道)、300の特色ある都市部・農村部一体化コミュニティー(村)を建設する。常住人口の新型都市化率を74%以上に高める。

  グリーン推進の分野で、青島は「赤い瓦と緑の木々、青い海と青い空」の街の顔を大切に保護する。大気のPM2.5年平均濃度を20%以上低下させ、海洋エコ環境を継続的に改善し、河川、ダム、貯水池の黒く濁り異臭を発する「黒臭水体」を徹底的に除去する。都市部・農村部全域の生活ごみの分別収集を基本的に実現する。グリーンエネルギーの消費比重を継続的に高める。ライフスタイルをグリーン化し、都市部・農村部の居住環境を一層向上させる。

  開放推進の分野で、青島は「一帯一路」戦略に深く溶け込み、国際都市化を推進する。さらに情報公開の透明性、法治・ルール、利便性・スピード、国際慣例にドッキングしたビジネス環境の整備を打ち出し、国際貿易、外資利用・対外投資総額の同規模都市トップレベルを維持する。国際化した教育、医療、高齢者サービス体系を積極的に打ち出し、外国籍常住人口、留学生、インバウンド観光客の大幅増を図る。北東アジア国際航空輸送のハブ、国の地域航空のハブ、国の沿海高速鉄道のハブとして、ユーラシアハイウェイの多角的連絡運送センター、再輸出貿易ハブを構築する。国内外の資金、人材、技術、装備を積極的に導入し、実力のある企業の順序良い「走出去(海外進出)」を支持し、多数の多国籍企業本部を青島に誘致し、海外産業パークを建設し、国際都市としての堅実な支えを構築する。

  公共福祉推進の分野で、青島はさらに健全な公共サービス、保障システムを構築し、継続的に基本的な公共サービスの質と均等化水準を向上させて、市民生活の利便性を顕著に高める。都市部バラック地区と農村部危険家屋の改造事業を進める。

  2017年の主な経済指標目標は以下の通り。全市GDP成長率8%前後。一般公共予算収入増8.5%前後。固定資産投資増12%前後。社会消費品小売総額増10.5%前後。国際貿易総額増5%前後。住民一人当たりの可処分所得増8%前後。都市部登録済み失業率を4%以内に抑制し、消費者価格伸び率を3%前後にコントロールする。省エネ、二酸化炭素排出量削減の年度目標を達成する。 (文・余豊)

 

人民中国インターネット版 2017年5月4日

 

 

 
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