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中国初の山地型地下鉄列車が青島でオフライン

 

 オフラインされたAs型地下鉄車両

 中国地下鉄家族にまた新しいメンバーが加わった!中車青島四方株式公司は重慶地下鉄5号線用に研究・開発したAs型列車がこのほど「山の街・重慶」に運ばれた。これは中国初の山地型地下鉄列車で、山地の環境に適合し、登坂能力が強く、回転半径が小さく、旅客輸送量が多いなどの特徴を持っており、山地、丘陵地形の都市のために、地下鉄運営コストを下げ、列車の安全性と運行効率を高めた。As型列車はまだ「セルフレスキュー」機能を初めて装備し、合わせて、全国初めて地下鉄車両の跨線路運営を実現する。

 計画によると、中車青島四方株式公司は重慶地下鉄5号線用の39列車234両のAs型列車を生産する。この種の列車はA、B型の中間の国内初生産新型車種で、2車種の長所を融合し、さらに、独特な技術も加味している。最高時速100キロで、6両編成の最大の旅客輸送量は2322人。列車は8両編成の機能も留保されており、車両を増やすことによって、輸送力を高め、最大の旅客輸送量は2716人にでき、都市の拡大がもたらす旅客数の激増にも対処できる。

 中車青島四方株式公司技術センターの蒋欣副主任の紹介によると、重慶の地形は起伏が大きく、地面から最も深い地下鉄駅は地下70メートル近くに設置され、今のところ、全国の地下鉄の中で地面から最も深い駅となる。わが国の既存の地下鉄車種は、登坂能力と旅客輸送量の面で、重慶に新設される地下鉄プロジェクトの要求に応えることは難しかった。中車青島四方株式公司は2年がかりで、新たなAs型地下鉄列車を開発し、標準的なA、B型地下鉄に比べて、登坂性能は50%高く、山地、丘陵地形の地下鉄工事の掘削深度を軽減できた。回転半径は小さく、建設地収用面積を減少させ、これによって建設コストを大幅に下げ、工事期間を大幅に短縮できる。

 As型列車には「セルフレスキュー」機能が装備され、救援時間を大幅に短縮、運営効率を高められる。「列車運行中にひとたび事故が起きたら、停車する可能性が高いです。セルフレスキュー機能が装備されているので、故障部分の動力を中断し、健全な車両によって、動力を提供して運行を継続できます」と蒋氏は述べた。この初の「セルフレスキュー」モデルは、今後、他の地下鉄列車の設計、生産の参考にされ、さらに多くの都市軌道交通に普及することが有望視されている(文・林剛)

 

人民中国インターネット版 2017年6月14日

 

 

 
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