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世界初の自動運転路面電車が青島でラインオフ

 

 世界初の自動運転を実現した現代版路面電車

7月28日、世界初の自動運転路面電車が中車青島四方機動車車両株式有限公司からラインオフされた。

「この車両が装備している列車自動制御システムは、知能の『大脳』に相当し、路面電車の自動運転を指揮し、全体の運行過程で運転士は補助的にコントロールすれば良いのです。これは世界の路面電車で初の自動運転の実現であり、路面電車の運行効率と安全性を大いに高めます」―同社のチーフ・デザイナーの李言義氏は語る。

この車両は現在、国際的に最先端の第3世代100%低床の現代版路面電車として、3節モジュール編成を採用し、全長35.19メートル、幅2.65メートル、最多乗客数380人で、先頭と最後尾の車両に操縦室が配置され、双方向運行が可能で、最高時速は70キロ。

この車両はまた世界をリードする2つの先進技術――ヒンジ連結式ボギー台車と永久磁石同期ダイレクトドライブ技術――を採用している。そのうち、ヒンジ連結式ボギー台車を採用することによって、車両の運行を滑らかにし、曲線通過能力を高め、客室部分を普通の路面電車より広くできる。また、永久磁石同期ダイレクトドライブ技術は国際的に最も先進的な駆動技術であり、車輪を直接駆動することによって、伝統的なギアボックスが必用なくなり、その上車両の発車、停車が速くなり、低騒音で、保守も容易で、省エネも実現できる。計算によると、この車両の牽引エネルギー消費は普通の路面電車より15%以上減らせる。

この外、この車両は国内では耐火性レベルが最高の路面電車で、全ての材料が耐火難燃性、低煙無毒の材料を使用している。

これは中国初の専用路面権を持つ路面電車路線――広東省佛山南海区の新交通試験区間――を走る路面電車だそうだ。計画によると、この試験区間は来年、営業運転を開始する。 (文・林剛)

 

人民中国インターネット版 2017年8月15日

 

 
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