湖南省の省都・長沙

 

湖南省の省都・長沙は、同省東部の北寄り、湘江下流の平原に位置し、北には洞庭湖が広がり、南には南岳・衡山がそびえる。約2400年前の戦国時代、楚国が長沙に都を構えてから今日に至るまで、町の位置は変わっていない。長沙は楚文明と湖湘文化の発祥地であり、屈原と賈誼の影響により「屈賈の里」と呼ばれる。湘江が南から北へと市街地を貫き、長沙を東西二つに分けている。西側には「千年の学府」である岳麓書院が、東側には「百年の師範学校」である湖南第一師範学校がある。岳麓書院は湖湘文化の「経世致用,敢為人先(治世に役立ち、進んで先陣を切る)」の気風をつくった。一方、第一師範学校は毛沢東や蔡和森など、プロレタリア革命家を育て、中国の近現代史の発展に大きな影響を与えた。

今回の「美しい中国」は読者の皆さんを長沙にお連れする。千年を経た岳麓書院で湖湘文化の蓄積を知り、橘子洲の南端や第一師範学校で偉大な人物の青年時代の事跡を訪ね、古い湘繍の技による素晴らしい作品の数々を鑑賞する。

 

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