▽BRICS4ヶ国の人気商品が中国でも好調な売れ行き
中国を除くBRICS4ヶ国のたくさんの製品が、中国人の買い求める「値打ち品」、「ヒット商品」になっている。
「ハワイアナス」はブラジルのビーチサンダルで有名なブランドだ。13年初めに有名なネットショッピングサイト・天猫(Tmall)に出店し、今年7月までに、中国でのビーチサンダル売り上げは100万足に達した。中国での人気を受けてブラジルでは生産能力が拡大し、原材料のゴムの栽培農家は所得が増加した。
同報告によると、ブラジルのビーチサンダルだけでなく、ロシアのグミキャンディやビスケット、インドの手工芸品や香料、南アフリカのグレープフルーツ、ワイン、スキンケア製品など、それぞれ特色ある製品が中国人消費者の間で人気商品になっている。
天猫国際(Tmallグローバル)のデータでは、16年にロシア商品の天猫国際での取引高は前年の34倍に増加し、インドブランドの商品は中国では知名度が低いが、スキンケア製品や有機ヘアカラー剤などのブランドが中国市場に進出し始めている。
▽BRICSのEC協力の可能性は広大
ここ数年、BRICS各国はEC分野での協力を積極的に模索してきた。15年には各国首脳が「BRICSのEC協力枠組み」を可決し、BRICS各国が一体化した大市場の実現を促進するとした。今年8月初めには、BRICS経済貿易閣僚会議で「BRICSのEC協力イニシアチブ」が承認され、協力プロセスが全面的に始動した。
同報告によれば、BRICS各国のEC分野での協力の可能性は広大だという。16年現在、5ヶ国のネットユーザーは計14億6千万人を突破し、世界のネットユーザーの42.7%を占めた。ネット小売額は8761億ドルで、世界の47%を占めた。22年には、5ヶ国のネット小売額は3兆61億ドルに増加し、世界に占める割合は59%に上昇することが予想される。
中国商務部の鐘山部長は、「中国の普通の人々の食卓にBRICS各国からきた特色ある製品がより多く並ぶ光景をもうすぐ目にするようになる。中国企業はECの販売、物流、決済など各方面で他のBRICS各国と協力する機会をより多くもつようになり、ECがBRICS各国の経済貿易協力の新たな原動力になるとみられる」と話す。
人民網日本語版より2017年9月1日
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