手を取り合って「相互理解」の河を渡る

 

1978年、高倉健と中野良子が主演した『君よ憤怒の河を渉れ』(中国語タイトルは『追捕』)が中国にセンセーションを巻き起こした。この作品は当時の映画興行記録を塗り替えた。改革開放後に初めて中国で封切られ、戦後の日本の経済高度成長と社会の複雑さと矛盾を描いた日本映画として、この作品は幾世代にもわたる中国人の記憶に深く刻まれた。高倉健(杜丘)と中野良子(真由美)が演じた苦難を共にし愛し合う二人は、あの時代の中国人のあこがれとなった。

2005年、中国と深い縁を結んだ高倉健は、張芸謀監督の映画『単騎千里を走る。』に主演した。高倉健が亡くなった時、中国外交部のスポークスマンはめったにないことに、一人の俳優が中日文化交流に対して行った貢献を高く評価した。「真由美」を演じた中野良子も幾度も中国を訪れ、中日文化交流にその半生を捧げている。

『追捕』の封切りから40年後、呉宇森がリメイクした『追捕』が2018年春に中国で封切られる。1本の映画の力がここからも見て取れることだろう。今日、われわれは共に手を取り合って、「相互理解」の河を渡ろうではないか。

 

2005年、日本の著名俳優高倉健が張芸謀監督の映画『単騎千里を走る。』で主演した
 

2014年に『人民画報』は『「杜丘」、青空に入る』という記事で先日亡くなった高倉健を偲んだ
 
 

1978年、中野良子が日本映画訪中代表団と共に上海を訪問し、公園で「真優美(「真由美」と同音、「本当にきれい」という意)お姉さん」と呼んでいる子どもたちに囲まれた

2016年、中野良子が『人民中国』のインタビューを受け、中国との切っても切れぬ縁について語った

 

人民中国インターネット版

 

 

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