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心が落ち着く唐島湾―市民の憩いの場に

 

唐島湾の全景 

 4、5年前に、唐島湾の話をしても、多くの青島の人はよく知らなかったが、今では、この湾は青島市民のレジャーや娯楽を楽しむ憩いの場になっている。

 唐島湾は青島で最も速く発展している湾で、北岸には高層ビルが立ち並び、南岸では鳥がさえずり、花が香っていて、東岸には温かい家があり、西側の浜では漁師が漁をしながら遅くまで歌を歌い、大気中にたおやかさが漂っている。

 唐島湾は浜海大道にぴったり寄り添い、鳳凰島の観光レジャー地区に身を置き、湾の出口近くには多くの漁村があり、たくさんの魅力を一身に集めている。ここで、多くの市民や大学生がサイクリング、散歩をしており、駐車場、フィットネスエリア、レジャーエリア、景勝エリアが備わり、週末には西海岸が最もにぎやかな観光スポットで、夜になると、上流に集まっているコミュニティーに無数の灯りがともり、ロマンチックな聖地となり、多くの若者をここに引き付けている。唐島湾北岸は、鳳凰島レジャーエリアにある唐島湾公園は、立ち去り難い気分にさせている。公園内の小道は曲がりくねって幽玄で、心を和ませてくれる。唐島湾の西側では、漁民たちが夕方になると、漁船をUターンさせて埠頭に戻って来るが、海上から時々、モーターの音が響き、夕日の中を一列に並んだ漁船が波間に見え隠れする光景はまた格別だ。

 このように素晴らしい湾内の中間に、精緻な小島があり、その名を牛島という。聞くところによると、名前の由来には二通りの見解があるそうだ。一説は草木が茂っていて、毎回引き潮の後は砂浜が露出するので、唐島湾周辺の農民が牛を放牧すると、封鎖された環境なので、牛は外界の病原菌に感染せず、肉付きが良くなるので、牛島と名付けられたという。もう一つの見解は空中から俯瞰すると、小島の形が牛の背のように、海面に突き出しているため、その形から名前が付いたという。記者はドローンを操作して、空中から俯瞰して見たが、牛島は多角形を呈して、多かれ少なかれ牛の外形のように感じた。

 牛島は唐島湾北岸から約500メートルに位置し、面積は0.11平方キロ、海岸線は全長1.28キロ、最高点はわずか海抜17.1メートル。青島市管轄の海島の中で、牛島は植生が最も広く覆い、島の面積の90%を超える。栽培している10種類余の果樹を除いて、島にはクロマツ、ニセアカシア、ガジュマル、クワ、クヌギ、ポプラなどの10種類余の樹木が生えている。はるかに遠くに望む牛島は唐島湾に象眼のように埋め込まれた「エメラルド」だ。 (文・宋新華)

 

人民中国インターネット版 2017年9月20日

 

 

 
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