馬恭志さんは身体に障害を持つが、それを克服して、強靭で粘り強く、奉仕の精神で、チームを組んで農村を回り「送電影下郷」（農村での映画上映プロジェクト）を実行してきた。24年来、変わらぬ志で党の政策をＰＲし、科学技術や文化知識を広め、地元の人たちに豊かな「心の糧」を送り続けてきた。

彼はこれまでに1000余りの村を回り、20万キロ以上を走破して、1万1000回を上回る映画の上映を行ってきた。観客数は延べ250万人を超えている。また、彼は300余りの独居老人や貧困児童・生徒を援助しており、2010年だけでも2万元を拠出して村の生活苦の党員や民衆を見舞った。

この数年来、農村の映画市場は日増しに縮小している。永興県全体で農村映写技師がただ1人という情況だが、それでも彼は依然として農村の孤独な文化のとりでを守ることに執着している。多くの金もうけのチャンスに直面しても、少しも動揺することがなく、映画という枠組みの活用を堅持して、自ら党政策の宣伝・説明者、農村の思想と文化の伝達者、農民を豊かにする引率者としての自覚を持つ。

彼は、これまでに自ら4500枚のスライドを製作してきた。内容は党の政策・時事、科学普及・知識、法律・法規など幅広い分野にわたり、民衆に大いに歓迎されている。彼は大胆に新たな上映方式を開発し、農村映画市場を開拓し、創造的な「映画で映画を育てる」、「映画と企業を結びつける」など、持続可能な発展の道を歩み続けている。

馬恭志さんは、2004年、05年と2年連続して、その年の全国送電影下郷優秀農村映写技師に選ばれた。10年には第1回感動中国文化人物と湖南省努力模範、同省10大文化人物、同省道徳模範、同省優秀共産党員に選ばれた。

【プロフィール】

馬恭志

湖南省永興県柏林鎮農村電影映写技師。1973年10月生まれ、97年3月入党、大学専科卒業（日本の短期大学、専門学校、高専などに近い教育機関）。