火事場での人命救助のため大やけどを負う

2010年3月21日午後2時45分、宜春市袁州区慈化鎮伯塘村の民家で火災があった。子供の火遊びがバイクに燃え移ったもので、火の勢いが強くもうもうと煙が立ちこめ、近づこうとする人はいなかった。この時、まだ屋内には幼い子供6人が助けを待っていた。

隣に住む譚良才さんと娘婿の王茂華さんは、勇気を振るい、わが身を顧みずに火の海に3度も飛び込み子供たちを救出したのだった。しかし、その代償として2人ともひどいやけどを負った。譚さんは全身の皮膚の85%、王さんは98パーセントをやけどするという重傷だった。

2人の治療費は100万元が必要とされたが、これを聞いた社会各界の人々が2人の英雄に援助の手を差し伸べ、300万元という多額の募金が集まった。2011年3月、退院したばかりの譚さんは治療費の残り110万元を全額慈化鎮の光栄養老院に寄付し、同院は「英雄楼」を建設し老人たちの生活環境改善に役立てることにした。同年9月、譚さんはさらに通院治療費として手元に残していた20万元のうち10万元を伯塘中学校の教育環境改善のために寄付したのだった。

譚良才さんは、2010年全国の「見義勇為」(正義感で勇敢に行動するの意)英雄、中国善人ランキング、江西省「見義勇為」模範に選ばれ、また2010年感動中国人物にも選ばれた。2011年に全国道徳モデル、江西省十大井岡之子に選出された。

 

【プロフィール】

譚良才

江西省宜春市袁州区慈化鎮冷水村村民。1966年4月生まれ、2010年7月入党、中学卒業。

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