19フレーズで早読み!十九大報告

現地時間18日午前9時より開幕した中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)。その席で習近平総書記は第18期中央委員会を代表して報告を行った。約3時間半に及んだ報告の中から、人民網は重要な19フレーズをピックアップ。19フレーズで十九大報告を早読みしてみよう。

中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)は、小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な完成における決戦の段階であり、また中国の特色ある社会主義が新時代に入る肝心な時期に開催を迎えた非常に重要な大会だ。

初心を忘れなければ、目標は達成できる。中国共産党員の初心と使命は、中国人民の幸せを追求し、中華民族の復興を追求することにほかならない。

全党の同志は、高所より先を見渡し、平穏な時も油断せず、果敢に変革・革新に挑み、常に硬直・停滞せず、全国各民族の人民を団結させ率いて、小康社会の全面的な完成の決戦に勝利し、新時代の中国の特色ある社会主義の偉大な勝利を全力で勝ち取らなければならない。

この五年間、中国共産党は政治的に多大な勇気と強い責任感をもって、一連の新理念・新思想・新戦略から、一連の重要方針・政策、一連の重要措置をうち出し、一連の重要活動を推し進め、長年解決を望みながらできなかった数多くの難題を解決し、これまで完成を望みながらできなかった数多くの大事を成し遂げ、党と国家の事業に歴史的な変革を及ぼした。

長期にわたる努力を経て、中国の特色ある社会主義は新時代に入った。これは、中国の発展における新たな歴史的位置付けだ。

中国の特色ある社会主義は新時代に入り、中国の主な社会的矛盾は人民の日に日に増大する素晴らしい生活への需要と、不均衡で不十分な発展との間にある矛盾へとすでに変化している。

今や、われわれはこれまでのどの時期よりも中華民族の偉大な復興という目標に近づいており、またその達成に向けてこれまで以上に自信と能力を備えている。

中国共産党はマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を導きとすることを堅持し、思想を解放すること、事実に基づいて真理を追求すること、時代とともに前進すること、真実を求めて実践に励むことを堅持し、弁証法的唯物論と史的唯物論を堅持し、新たな時代的条件と実践の要請を緊密に結びつけ、全く新しい視野に立って共産党の執政法則、社会主義の建設法則、人類社会の発展法則に対する認識を深め、困難に満ちた理論探究に取り組み、重要な理論革新の新たな成果を収め、「新時代の中国の特色ある社会主義」思想を形成した。

国際・国内情勢と中国の発展の条件を総合的に分析すると、2020年から今世紀中葉まで、二つの段階に分けて計画することができる。

第一の段階の2020年から2035年までは、小康社会の全面的完成を土台に、さらに15年間奮闘し、社会主義現代化を基本的に実現する。

第二の段階の2035年から今世紀中葉までは、現代化の基本的実現を土台に、さらに15年間奮闘し、中国を富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国に築き上げる。

中国経済は、すでに高速成長の段階から質の高い発展を目指す段階へと切り替わっており、発展パターンの転換、経済構造の最適化、成長の原動力の転換の難関攻略期にある。

現代化経済体系の構築はこの難関を乗り越える上での差し迫った要求であり、中国の発展における戦略的目標でもある。

社会主義民主政治を発展させるのは、人民の意志を反映し、人民の権益を保障し、人民の創造的活力を引き出し、制度と体系によって人民主体を保証することにほかならない。

中央全面依法治国指導グループを設置し、法治中国の建設に対する統一的指導を強化する。

文化に対する高い自信と文化の繁栄・興隆がなければ、中華民族の偉大な復興はありえない。あくまでも中国の特色ある社会主義の文化発展の道を堅持し、中華民族全体の文化革新・創造の活力を引き出し、社会主義文化強国を建設しなければならない。

民生を保障・改善するには、人民が最も関心をもち、人民にとって最も身近で、最も現実的な利益問題をしっかりと捉え、可能なかぎり尽力し、力量に相応した事業を実施し、一つ一つ事業を処理し、一年また一年と打ち込んでいかなければならない。

われわれが建設する現代化は人間と自然との調和的共生をはかる現代化であるため、より多くの物質的富と精神的富を創造して、日に日に増大する人民の素晴らしい生活への需要を満たす一方、きれいな水や空気といった優れた「生態製品」を提供することによって日に日に増大する人民の素晴らしい生態環境への需要も満たすべきだ。

国の現代化のプロセスと歩調を合わせて、軍事理論の現代化、軍隊の組織形態の現代化、軍事要員の現代化、武器装備の現代化を全面的に推進し、2035年までに国防・軍隊の現代化を基本的に実現し、今世紀中葉までに人民軍隊を世界一流の軍隊に全面的に築き上げるよう努める。

事実が立証しているように、「一国二制度」は歴史的懸案であった香港・澳門(マカオ)の問題を解決する最善の策であり、祖国復帰後の香港・澳門の長期的な繁栄・安定を保つ最善の制度でもある。

「平和的統一、一国二制度」という方針を引き続き堅持して、両岸関係の平和的発展を推進し、中国の平和的統一のプロセスを進めていかなければならない。

われわれはここに、各国の人々が一致協力して、人類運命共同体を築き、恒久的に平和で、普遍的に安全で、共に繁栄し、開放的・包容的な、クリーンで美しい世界を建設するよう呼びかける。

中国の特色ある社会主義が新時代に入った以上、中国共産党は必ず新たな気風で新たな成果を出さなければならない。鉄を打つには自身も強固でなければならない。党は人民を団結させ率いて偉大な闘争を進め、偉大な事業を推進し、偉大な夢を実現すべく、党の指導を揺るがすことなく堅持し充実させ、自身をより堅固で力強い党へと揺るがず築いていかなければならない。

「人民網日本語版」2017年10月19日

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