文化の力で興起しつつある成都

 

成都は中国西南部の中心都市として、悠久の歴史と輝ける文化をもつ。近年、文化クリエィティブ産業がこの都市の重要な発展の力となりつつある。

成都明堂青年文化クリエィティブセンターは成都奎星楼街55号にあり、このドイツ風の古い住宅は今では成都でも有名なクリエイティブ・コミュニティに変身しており、ここ数年、数十もの成都生まれの文化クリエィティブグループが、ここに居を構えて活動している。創始者の于侃からみると、成都の文化クリエィティブ産業は発展の黄金期を迎えており、彼は「以前には私があらゆるところにプロジェクトを探しに行ったものですが、現在ではひっきりなしに私を訪れて来る人がいます」と語る。

余炳は雲南出身で、大学卒業後に成都で文化クリエィティブ関係の起業を始めた。彼は成都の鉄管工場を梵木創芸区に改造しようとしている。今や梵木創芸区には、四川省初の「音楽製作・ミュージシャンのマネージメント・コンサート・公演機材・作品版権」を一体化した完全な音楽チェーンがつくり上げられている。

于侃と余炳の成功はどちらも偶然ではない。成都では、文化クリエィティブセンターと文化クリエィティブ産業インキュベーターを統合的に行おうとしているプラットホームがますます増えつつあり、文化クリエィティブ地区はこの都市の至るところに分布している。

統計によると、2016年の中国の文化産業の付加価値は2015年に比べ13%増となり、同期のGDPの増加速度をはるかに上回り、現在のところ中国経済において最も活発な「細胞」の一つとなっている。

2018年、成都では20の文化関係のプロジェクトの建設スタートが予定されており、総投資は1600億元にのぼる見込みだ。中でも中国・フランス成都パンダ生態クリエィティブ産業園は1月9日、フランスのマクロン大統領が中国訪問した際に、協力枠組協議が締結され、2021年に建設が完成、始動する予定である。

成都は先日、「西部文化クリエィティブセンター建設の行動計画(2017~2022)」を発表し、5年の努力によって全国でも重要な文化クリエィティブセンターの機能を実現する予定である。

 

 

人民中国インターネット版