『南風窓』米国の方向転換

2018-05-30 14:24:15

2018年3月28日

 322日、トランプ米大統領は大統領覚書に署名し、「通商法301条」調査結果に基づき、中国からの輸入製品に大規模な高関税を課し、また中国企業の対米投資と買収合併(M&A)を制限する見込みだ。以前と違うのは、今回、米国が高関税を課す商品は家電、玩具などのような民生品ではなく、新エネルギー車や高速鉄道などの先進製造業製品である。中には、まだ米国に入っていない製品も、高関税の対象にしている。このことから、今回、米国が挑発して引き起こした貿易摩擦の目的は主に報復的な関税を通じて、これらの産業の将来的な発展に不確定性を作り出し、民間資本の投資意欲に打撃を与え、中国のこれらの領域での発展を抑え込むことを願っていることが読みとれる。ここ数年、中国は一貫して、産業のグレードアップを通じて、製造業強国へまい進してきた。米国のようなライバルはこの点に留意し、中国の発展を抑制しようと試みている。

 

 

 

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