『瞭望東方週刊』 北京は南へ

2020-03-26 17:07:22

 

 北京の「城南」とは、同市の南側にある豊台区、房山区、大興区、北京経済技術開発区のことだ。この地区は、同市の中心部に隣接しており、北京市副中心(通州区)と河北省雄安新区の中間に位置している。しかし、歴史的な理由で、同地区は長い間発展が遅れていた。昔から北京では、「南に一部屋あるくらいなら、北にベッドが一つある方がましだ」という言葉まで存在していた。この状況を改善するため、同市は2010年から全3回にわたる「城南行動計画」を始めた。最新の第3弾は18年から始まり、今年は同行動計画の重要な節目となる。計画では、大興国際空港のオープンをきっかけとして、同地区の交通インフラを改善し、公共サービス施設の整備を強化し、教育・医療サービス水準の格差を是正する。また、永定河と凉水河の河道整備を強化し、生態環境を改善する。そして、麗沢金融ビジネスエリア、大興国際空港臨空経済区、良郷高教園区などによって、経済発展を促進し、北京市・天津市・河北省の京津冀エリアにおける共同発展の重要な戦略の一つとなることを期待している。

2020123日)

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