『瞭望週刊』 広域特殊困難地域の堅塁攻略

2020-07-14 17:02:33

 

 李克強総理は今年の政府活動報告で次のように指摘した。今年は貧困脱却の堅塁攻略戦に断固勝利すべき年であり、現行基準で農村貧困人口に当たる全ての人々の貧困脱却、貧困県に当たる全ての県の「貧困県」指定が取り消されることを目指す。この攻略戦の最終段階においては、中国北西部の六盤山地帯、南西部の秦巴山地帯、山西省と陝西省が接している呂梁山地帯、雲南省西部の国境地帯、新疆ウイグル自治区南部の四つの地区・自治州など14カ所の広域特殊困難地域が最も重要な「戦場」となっている。この14カ所の1人当たりの純所得は全国平均レベルの半分しかなく、全国総合発展ランキングの下位600位の県のうち521県がこれらの地域にある。地理環境から見ると、この14カ所はほとんどが生態系の脆弱な地域で、資源が乏しく、災害も多発する。しかも、長期的なインフラ未整備、産業の発展条件の不足が貧困脱却をより難しくしている。しかし、第18回党大会以降、的確な貧困対策、立地条件の良い場所への移転、産業による貧困支援など一連の措置を実施したことによって、これらの地域の全体的な発展状況には大きな変化が起こっている。

2020年6月8日

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