『中国新聞週刊』 中国の常態化した感染予防・抑制の措置

2020-12-22 13:57:17

 

大規模なPCR検査、感染経路調査、隔離治療、共同防疫メカニズム……これらはここ半年、中国で局地的な感染発生を予防・抑制するために採用された措置だ。今回山東省青島市で発生した新型コロナウイルス感染症のクラスターを例に取ると、10月11日、青島市政府は無症状感染者が新規に3人発生したとの通報を受けると、すぐに同日夜から全市民を対象としたPCR検査を実施することを決定し、最終的に5日間で約1090万人のPCR検査を完了させた。短時間にこれほど大規模なPCR検査が可能だったのは、全国各地から物資や人的支援が提供された以外にも、新しい「10人まとめた検査技術」のおかげと言える。それは、10人分の鼻咽頭ぬぐい液を混合して一緒に分析し、陽性反応が出たものだけ個別に再検査するという方法だ。しかし、いかに速い検出技術があっても、全市民へのPCR検査には依然として大量の人力・物資・資金が必要とされる。したがって、疫学調査の科学的基準と枠組みを決定し、検査の範囲を縮小することを提案する学者もいる。また、今回青島市で発生したクラスターは、同市にある胸部外科病院の防護・消毒が不十分だったことが原因であった。このため院内感染という問題も重視しなければならない。

 

関連文章