『三聯生活週刊』 誰が労働者になるか?

2021-07-02 11:27:53


中国では、企業の人材獲得コストが日に日に増加している。旧正月明けに、中国の家電メーカー「ギャランツ・グループ」は、新入社員1人を紹介すると2600元の紹介料を支払うという高額の賞金広告を農村部に出した。これに対して、ある派遣会社の従業員は、派遣会社を通して従業員を募集すると、1人当たりの仲介料は6000元以上、場合によっては1万元を超えると示した。人件費の高騰により、企業は自動化設備の導入を余儀なくされている。統計によると、2013~18年の中国の産業用ロボット市場の販売台数は、6年連続で世界第1位を保っている。産業アップグレードのニーズであれ、労働市場の変化であれ、中国の工場の技術高度化を推し進めており、これはモデル転換を求める中国経済にとって喜ばしいことだ。しかし、「機械が人に取って代わる」後でも多くの企業の雇用需要は低下しておらず、ただ生産ラインの一般労働者から自動化設備のオペレーターやメンテナンス要員に転換しただけだ。ギャランツ社の関連部門の担当者によると、同社の工場には4000人以上の従業員がいるが、技術レベルが最も低い組み立て作業に従事しているのはわずか30%にすぎない。残りは自動化設備の操作や修理・メンテナンス能力が必要で、トップ5%は独自に自動化設備を開発する能力があるという。しかし、この担当者も、「従業員を募集する際に学歴を求めることはできない。なぜなら、従業員の募集は本当に大変なことだから」と言った。

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