申賦漁　著

　春秋時代（紀元前 770～前403年）は有力な諸侯たちの覇権争いの時代であり、君子の時代でもある。各地の諸侯は覇権を争うと同時に、道義と礼儀も重んじた。賓客を出迎えるときや見送るとき、神と祖先を祭るとき、諸侯が一堂に会し盟約を結ぶときだけでなく、戦争をするときも礼儀に従って行わなければならなかった。中国文化が千年も果てしなく続く力の根源はここにある。本書は『中国人的歴史』シリーズの第2巻、鄭の荘公、斉の桓公、孔子など春秋時代の代表人物10人を選び、春秋時代の座標系をつくる。これらの人物の人生は多くの人物と入り混じり、春秋時代300年余りの歴史につながっている。（新星出版社　2018年4月　49元）