エリーザベトとハンガリー 17~19世紀のハンガリー貴族の生活

2017-12-13 14:43:02

 1955年制作のオーストリア映画『プリンセス・シシー』は美しい王妃エリーザベトの存在を世界に知らしめ、またハンガリーと深い関係を結んだ彼女の人生における輝かしい瞬間を映した。1699年からハプスブルク家に統治されたハンガリーは1867年にオーストリアのエリーザベト王妃の働きかけによってオーストリアと併合してオーストリア・ハンガリー帝国となり、1918年まで独立していた。300年近い歴史の中で、もともと遊牧民族国家だったハンガリーはヨーロッパの宮廷文化の影響を受けて独特で豪華絢爛な文化を育んだ。今回の展覧会ではハンガリー国立博物館の貴重な収蔵品149点を展示し、「ハプスブルク家とハンガリー」「ファッション」「日常生活」「武器と装備」「宗教と信仰」の五つのパートからハンガリー貴族の生活を多角的に紹介する。第1パートにはエリーザベトに関連ある文物も少なくなく、油絵や版画や写真のほかに彼女が身に着けていた服や靴や帽子なども展示されている。本展覧会は故宮で開かれた初のハンガリー文物展であるだけではなく、神武門展示ホール改修後に行われた初となる展覧会でもある。来年は雲南省博物館と陝西歴史博物館でも継続して開かれる予定だ。

 

日時:開催中~2018年1月3日

場所:故宮博物院 神武門展示ホール(北京市東城区景山前街4号)

料金:40元(故宮の入場料)

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