年越しは中国人が新年を迎える伝統的な習俗だ。中国人は皆、大みそかの夜に一家だんらんし、徹夜して旧暦の新年の到来を迎える。年越しは普通、除夜の食事から始まり、一年で最も盛大でこだわりのある食事には肉親の情が詰まっており、来年に対する期待と祝福も託されている。本劇は一家３世代の母親と娘の除夜の食卓をめぐる物語を描いている。古くてぼろぼろの家に、一家３世代が住んでいる。認知症の祖母は現実生活をすっかり忘れているが、最も大切な記憶をずっとしっかりと覚えている。離婚した母親は必死に働き、自分の思う幸せを娘にあげることに執着し、祖母の古い家を売り、娘の高額な米国留学費用を調達しようとしている。一方、思いがけず妊娠した娘は祖母と母親を愛してはいるが、強すぎる束縛からとにかく抜け出したい。娘は米国人の彼氏を連れて帰り、学業をやめるために母親を説得しようとする。除夜の食卓で、親子の間の矛盾が爆発する。だが、祖母のぼんやりとした記憶によって、「家」の意義と貴重さが彼女たちの目の前に現れてくる。

日時：1月26日～27日

場所：保利劇院（北京市東城区東外南大街14号）

料金：80/180/380/580/680元