本展は現在、中国で規模が最大のチベット文物特別展。北京市、チベット自治区、河北省、重慶市、青海省の５つの直轄市・省・自治区の21カ所の文物財収蔵機関から216点（セット）の文物コレクションを集め、その中には、チベットの博物館や寺院から提供された180点（セット）余りの文物コレクションも含まれている。展示品の一部は、ジョカン寺、タシルンポ寺、サキャ寺から提供され、数百年来で初めてチベット以外で公開展示されている。

　同展は「文明遡源」「高原天路」「雪域仏韻」「和同一家」という四つの部分に分かれている。それぞれチベット文化の起源、チベットと周辺地域との文化交流、仏教文化、チベットと中国の他地区との交流などでチベットの歴史と文化、また中華民族共同体への重要な役割を紹介している。重要な展示品はガル地区のグルギャム墓地で出土した黄金の仮面、清朝政府がチベットに下した最初の聖旨、初の政府によって改訂された『大蔵経』などを含む。