美しい中国 海西(上) 青空映し出す塩湖の奇観 草原で蒙古族の風習体験

2018-09-04 09:55:56

 

 

海西蒙古族チベット族自治州は青海省西北部に位置し、中国最大の塩湖である青海湖西部の広大な土地を占めているため「海西」の名前が付いた。北は甘粛省、西は新疆ウイグル自治区に面し、タンラ山脈を隔ててチベットを望み、その東北と西北と西南側にはそれぞれ祁連山脈、アルチン山脈、崑崙山脈がある。激しい地殻変動によって隆起した山脈に囲まれる中心地がツァイダム盆地だ。強風と長期間太陽の光に照らされて塩湖と砂漠ができた。盆地の南部にあるゴルムド(格爾木)市は西寧とラサにつながる交通の要所で、世界最高の海抜を通る青蔵鉄道と青蔵公路によって東西を区切られている。交通の利は現代的な生活を送る蒙古族の人々がより自由に草原と都市を往復できるようにさせた。

「美しい中国」では今月号と来月号の2回にわたって海西州の自然の美と素朴な風情を紹介する。今回は主にツァイダム盆地とデリンハ(德令哈)市を中心に取り上げる。州府のデリンハ市で西北高原がつくる独特な夜景を観賞し、ツァイダム盆地では塩湖や砂漠が織りなす雄大な自然風景に感嘆し、少数民族居住区の「トロガン(陶爾根)家園」で情熱的で豪快な性格の蒙古族の文化を味わう。

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