美しい中国 南昌
2025-12-01 13:00:00
「落霞与孤鶩斉飛、秋水共長天一色(低く落ちかかる夕焼け雲と共にただ一羽の水鳥が飛ぶ 秋の水は果てなく遠い空と一色に連なる)」。1400年以上前、唐代の詩人・王勃が筆を振るってつづった『滕王閣序』の一節は、贛江の夕暮れを中国の高校の国語教科書に刻み込み、多くの人々が贛江のほとりにある楼閣とそれが守る町・南昌の存在を初めて知るきっかけとなった。
南昌は、古くは豫章、洪都と呼ばれ、2200年以上の歴史を持つ町だ。ここには千年の名楼と漢代の遺宝という歴史の厚みがあるだけでなく、「拌粉」(あえビーフン)と「瓦罐湯(陶製つぼ煮込みスープ)」という、熱気あふれる日常の営みもある。
先月号ではの古村で石畳を散策し、田園詩画のような静寂を味わった。今月号の「美しい中国」では江西省の省都・南昌を訪れ、贛江の水流の音と町の生活の息遣いの中で、歴史と現代が熱烈に交差する様を体感する。