習近平主席、APEC商工サミットで基調演説

2020-02-21 12:26:20

 

 

中国の習近平国家主席は10日、ベトナム・ダナンで開催された第25回アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席し、「経済のモデル転換というチャンスをつかみ、アジア太平洋のさらなる発展を追求する」と題する基調演説を行い、「世界は現在、急速に変化している歴史プロセスにあり、世界経済は深いレベルで変化が起きている。我々はその流れに順応し、勇気を持って責任を担い、共にアジア太平洋の発展と繁栄という明るい未来を開かなければならない」と強調した。

また、「発展の道にゴールはなく、新たなスタート地点しかない。世界は現在、成長のエネルギー、発展スタイル、経済のグローバル化の過程、経済ガバナンスシステムなどが大きく変化する状況に直面している。アジア太平洋は、世界最大の経済エリアで、世界経済の成長をけん引している。我々は世界経済の発展の動向を洞察し、方向性を正しく定め、規律を把握し、世界経済の大きな変化に毅然として対応する必要がある」と指摘した。

そして、アジア太平洋の発展のために以下の4つの提案を行った。

1、開放型経済の構築を堅持し、ウィンウィン実現のために取り組む。平等に話し合い、多くが参加し、多くが益を得られる地域協力の枠組み構築に取り組み、開放型アジア太平洋経済を共に構築し、貿易や投資の自由化、円滑化を促進し、経済のグローバル化がさらに開放的、包摂的で、あまねく恩恵のある、均衡ある、ウィンウィンという方向に向かって発展するよう導く。また、世界のバリュー・チェーンの再構築を積極的に導き、多国間貿易体制を支持し、開放的なローカリズムを堅持する。そして、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の構築のための「FTAAPの実現に向けたAPECの貢献のための北京ロードマップ」を全面的、かつ確実に実施し、アジア太平洋自由貿易区を構築するという目標に向かって引き続き努力する。

2、革新的成長を引き続き追及し、発展の新エネルギーを発掘する。イノベーションへの資金投資を拡大し、発展スタイルを転換し、新しい経済成長ポイントを作る。また、構造性改革を積極的に推進し、イノベーションに不利な全ての体制・メカニズムの壁を取り除き、市場を活性化させなければならない。APEC北京会議で共通の認識に至った「革新的な発展、経済改革及び成長の促進」を確実に実施し、インターネットとデジタル経済の連携を深化させ、世界の革新的発展を導くことを希望する。

3、コネクティビティを引き続き強化し、連動的発展を実現する。APECのコネクティビティの青写真を導きとし、網羅的で、多層型、複合型のアジア太平洋コネクティビティネットワークを構築し、コネクティビティの実体経済に対する影響力、牽引力を十分に発揮させ、調和が取れた連動型の発展枠組みを構築する。中国は、「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブの共同建設の核心的目標とは、インフラ建設とコネクティビティの促進、経済政策協力と発展戦略のマッチング強化し、協同連動型発展の促進、共同繁栄実現を目指すことだ。このイニシアティブは中国が提起したものの、世界のためのもので、歴史に根を下ろし、未来に目を向けている。アジア、欧州、アフリカが中心で、全てのパートナーに開放されている。

4、経済発展の包容性を引き続き強化し、各国の国民らに発展の成果をシェアする。地域経済を一体化させて深く推進し、開放的で多くの人に益が及ぶ市場を拡大し、利益を共有できるチェーンを強化しなければならない。また、包容的な共有理念を発展戦略に盛り込み、高效率で、公平な体制・メカニズムの整備に取り組み、社会の公平と正義を守り、民生の分野への資金投資、弱者へのサポート、労働者の産業変革に対する適応能力を強化して、全ての人にチャンスを与え、成果を共有しなければならない。

その他、習主席は、来年11月の、中国は上海で第一回中国国際輸入博覧会を開催することを発表した。同博覧会は、中国市場において協力を展開するための新しいプラットフォームになることが期待されている。(編集KN

「人民網日本語版」20171111

 

 

 

 

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