中国初の国産空母の建造の進捗状況は常に注目の的だ。現在は停泊試験の最終段階にあり、近い将来に出港して洋上試験に入るはずだ。中国中央テレビ(CCTV)ニュースが伝えた。
中国初の完全独自開発の国産空母は大きさでは「遼寧」と大差なく、共に中型空母でスキージャンプ発艦用の甲板を採用している。では、何が違うのだろうか?
まず、最大の違いは設計理念だ。周知の通り、「遼寧」の艦体は重航空巡洋艦ヴァリャーグを改装したものだ。一方、初の国産空母は最初から空母の基準に従い設計された。例えば、重航空巡洋艦ヴァリャーグは艦首中央の甲板下に対艦ミサイル12発を搭載していた。これは甲板下の相当大きな空間を占めていたが、「遼寧」への改装時に完全に取り除くことはできなかった。初の国産空母は当然こうした拘束を受けず、構造設計において艦載機部隊の作戦上のニーズにより適合し、内部の艦載機搭載空間も拡大している。
初の国産空母と「遼寧」には外から目に見える違いもある。最も明らかなのは、初の国産空母のアイランドが「遼寧」より短くなる一方で、高さは増していることだ。新空母のアイランドの艦橋は「遼寧」より1層増えている。アイランド上のレーダーの位置と形状も異なる。
軍事専門家の尹卓氏は「われわれはアイランドの設計において、できるだけ合理的に縮小することを検討する。アイランドを縮小することで、駐機面積が増える。駐機面積が増えれば、戦闘機の出動量が増える」と指摘する。
初の国産空母は「遼寧」と同様、4面のフェーズドアレイレーダーを搭載しているが、位置と形状は異なる。「遼寧」のレードームは隆起した円弧形だが、初の国産空母のものは平面だ。これは後者がより冷却性能に優れることを意味する。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年12月6日
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