米国による極限までの圧力は国際ルールへの挑戦

2020-02-21 12:22:15

 

米国政府はこのところ頻繁に、敵対する国に極限まで圧力をかけている。イランやロシア、ベネズエラ、キューバなどへの制裁を強めているほか、中国や欧州連合(EU)、日本、インドなどにも追加関税を課すと脅しをかけている。米国は愚かにも、こうした覇権主義的、単独行動主義的な方法で相手国に理不尽な要求を突きつけ、屈するよう迫っている。

各国の専門家らは新華社の取材に対し、「相手国に極限まで圧力をかける米国のやり方は、国際ルールに公然と挑戦し、世界の貿易システムと国際秩序を破壊するものであり、延いては一部の地域の平和と安定を脅かすものだ」と指摘した。

米国のあらゆる行動に多くの国が反対姿勢を強めており、相手国から奪取するやり方で私利私欲を満たそうとしても、思惑通りになることはないだろう。相手国に極限まで圧力をかける米国のやり方は傲岸不遜だが、国益を死守しようとする国を脅かすことはできないだろう。米国が横暴な振る舞いを繰り返せば、道義にもとるとして多くの支持を失うことになる。国家のイメージダウンにつながり、悪の報いを受けることだろう。

イランテヘラン大学のマランディ教授は、米国政府によるイラン核合意からの離脱と対イラン制裁の再開について、「国際秩序に対する公然たる挑戦であり、地域の平和と安定を脅かす典型的な例だ」と指摘した。

「イラン核合意は多国間合意であり、国連安全保障理事会の承認を経たものだが、これを米国が一方的に離脱することは、国際社会との約束を公然と反故にし、自国の信用を失墜させるものだ。こうしたことから、イラン政府はこれまで再三にわたって「米国を信用してはならない」との見解を表明してきた。イランは断固として米国の圧力には屈しない。米国が制裁によってイランを窮地に追い込もうとも、イランの国民は一丸となってこの難局を乗り越えることは可能だ」

政治学を専門とする東洋学園大学の朱建栄教授は、「相手国に極限まで圧力をかける米国のやり方は、「一文惜しみの百知らず」(目先のわずかな損得にこだわって、結果的に大きな損をすること)だ」と指摘した。

「米国によって国際貿易経済ルールが一朝にして破壊されれば、米国は国際社会からの反感を招き、その覇権は弱まるだろう。米国は中国に対してばかりか、中東や欧州、中南米諸国に対しても強硬な姿勢を強めているが、こうした威圧的な外交政策は米国の国際的な信頼性を失墜させるばかりか、米国に幻想を抱いている人々に現実を知らしめることになろう」

キューバのマヌエルイェッペ前駐ルーマニア大使は、「相手国に極限まで圧力をかける米国のやり方は、いずれ報いを受ける」と指摘した。

「世界が多極化するなか、米国が極限まで圧力をかけようと相手国を服従させることは困難だ。多くの国が米国に反対姿勢を示し、世界中でその覇権に挑戦する国が次々に現れてきている。米国の覇権主義の考えと異なり、今や世界には共同発展とウィンウィンを提唱する新たな考えが芽生えており、国際的に広く賛同を得てきている」 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2019520

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