日本製の人気目薬に健康リスク、カナダで販売禁止に

2020-02-21 12:22:04

 

日本の参天製薬がつくる目薬は「目薬界のエルメス」と呼ばれ、長年に渡り外国人観光客が日本で必ず購入するリストに入っていた。ところがカナダ保健省は先ほど、深刻な健康被害を引き起こす可能性があるとして、国内でのサンテFC、サンテPCを含む日本製目薬の販売停止を求めた。

「目の疲労を癒やす」「両目に充電する」といった製品の効果に関する口コミが伝わり、サンテFXなどの日本製目薬はたちまちネット上で好評を博し、中国のECサイトに姿を現すようになった。サンテFXネオは「目の疲労と充血の緩和」を売りとし、サンテFX Vプラスはこれを踏まえた上でビタミンB6の成分を添加しており、清涼度がより高い。どちらも販売価格は70−80元と高めに設定されているが、消費者の意欲に影響はない。環球時報の記者は日本を訪れるたび、知り合いの代わりに数十個購入している。実際に参天製薬の目薬は良く売れている。

ところがカナダ保健省は今年4月に公式サイトで、サンテFX、サンテFX Vプラス、サンテPCを含む多くの日本製「人気目薬」の実店舗及びオンラインでの販売を禁止すると発表した。同省の声明によると、これらの製品はカナダ保健省が認めていない処方成分が含まれており、専門家のアドバイスと監督を受け使用しなければならない。この成分は特定の疾患の治療に用いられるものであり、深刻な健康被害を引き起こす恐れがあるというのだ。専門家は、これらの目薬はテトラヒドロゾリンなどの成分が含まれるアドレナリン系薬物であり、心血管に圧力を加えるため、長期的に使用すると副作用が生じる可能性があると述べた。

長年に渡りサンテFXを使用している王さんは、環球時報のインタビューに応じた際に、一般消費者であるためこれまでは目薬の成分に注意したことがなく、毎日両目が疲れると使用し、それが習慣化したと話した。カナダ保健省の発表については、使用を停止し、今後は慎重に薬を選ぶと表明した。ある調査結果によると、中国のネットユーザーの85%が「流行に追随し人気商品を購入することはない」とした。

中国網日本語版(チャイナネット) 2019610

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